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37歳のリサイクル人生  作者: 朝霧名月
10/50

37歳対9歳

俺が小学六年生の時

子ども達は3つの国に別れていた。


セガサターン国

プレステ国

ロクヨン国


圧倒的な国民数を持ちうるプレステ国に対して

価格破壊と言う古き良き日本、天に運営を任せる任天堂のロクヨン国。

性能凄いのに、見向きもされないセガ国


プレステ国が、その数の力で圧倒していた中。

2000年に、激震が走った。


「大乱闘スマッシュブラザーズ」通称スマブラが発売されたのだ。


無茶苦茶持ちにくく、クソでかい64のコントローラーを持ち、一心不乱にプレイする当時の俺達を今見たら、さぞかし滑稽だろう。


このスマブラのよかった所は

対戦ゲームなのに

格闘ゲームでなかった

ところだろう。


小学生の時に、鉄拳2にしてもストゼロ2にしても

ほとんど負けた事のなかった俺が、かんちゃん達、当時の友人に負け越した思い出があるのはこのゲームくらいのものだ。


格闘ゲームは基本、ストリートファイターがベースに作られている為応用が利くのだがこれはそれが皆無だった。


そもそも、リングアウトがとても軽い。リングアウトは一機なので、つまりは命が軽い。


まあ、皆が喜んでたからやってたけど、正直負けるとこちらは面白くなかった。



んで――それから21年後


兄貴親子が実家に遊びに来るので、手ごろなゲーム機を実家に置いておく事にして、俺は遊んでいなかったWiiuを選んだ。

当時、ソフトもほとんどワンコインで有名タイトルが遊べたのも大きかった。


そこで、280円で俺は20年ぶりにスマブラを手にする。


そして、思惑通り

当時は8歳の姪と6歳の姪が、スマブラに強い興味を示し

その年の暮れに来た時には、Switchのスマブラを兄貴夫婦に買ってもらい家で練習してくる程になった。


今年も、正月。姪は言う

「おじちゃん、スマブラしよ」

去年、姪が初めてした時とは立場は変わり、五分以上に俺は圧されている。

「え、な、なによそれ。どうやって落下回避したん? 」

俺の問い掛けに姪は自慢げそうに笑みを浮かべて

俺のWiiリモコンを触り「コントローラーが違うから、上手く教えれん」といっちょ前に言う。


まあ、なんだ。過去の俺よ


あの時、ムキになってスマブラを練習しなかったおかげで

おっさんになった時に、可愛い可愛い姪っ子二人に教えてもらいながら

今、スマブラが出来てるぜ。


変わらず

下手くそだけどな。

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