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自粛生活

作者: N(えぬ)

 むかし、まだ人類が誕生してまもないころのこと。天上にいた神々は、「我こそが唯一絶対」と主張して争った。そして、自分の教えを人間達に広めることで世を満たそうとした。

 しかし、それぞれの神の教えは全ての人間には広まらず、違う教えを受けた人間どうしがまた争うことになった。

 その結果、神は落胆して自分が引きこもる場所を作り、これを天国と呼んだ。そして、人間があろうことか神の教えに背き、あるいは神の教えに人間の勝手な解釈を加えて「神の教え」として広めた世界、それこそは神にとっての地獄だった。


「あなたの話って、いつもこう、くどくて、うっとうしいワ。

それって、自分が神でアタシが人間てこと?

バカじゃないの?思い上がるんじゃ無いワ。サッサと手伝ってヨ」

 ずっとウチにいるのに、ウチのことを何もしない夫は閉鎖された世界でわけのわからない言い訳をするのである。

 彼は少ししゅんとして洗濯物をたたみ始めた。

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