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ふつうってすごい!
リーゼとかいう女神様は俺にこの世界に来た経緯を語り出した。
「この世界っていうのは人が多すぎるの!それで管理が大変になった天界王様が11人の使いをこの世界に送ってその人たちにこの世界の人口を減らしてもらうことにしたの。そしてわたしはその11人の使いの1人ってわけ。」
天界王とやらも随分と適当なやつだ。
「それで、この世界で最も秀でた11人のもとに使いは送られることになったの。」
「そんなことがあって、わたしはあなたのもとへと送られたってことよ!」
今こいつなんて言った!?人口を減らすだって?俺が最も秀でた11人?何言ってんだ?
「俺が11人に選ばれただって?でも、俺は普通の人間だぞ?それに人口を減らすってどうやって!?」
「そう!あなたは特別な才能の持ち主なの!あなたの能力っていうのはね…」
自分に特別な才能があっただなんて知らなかった。訳の分からない話ではあるが、少しワクワクしている自分がいるのも確かだ。
「…あなたの才能は『普通』です!!!」
「……はぁ?」