ワシ、街の中を巡るのじゃ。1
間違えて途中で投稿してしまっている故に、現在、編集中なうです!!!
少しずつ更新なう!!!
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ソッと副題?を変え、このページ完了致しました!!!
ーセレリア街ー
「ほう!」
門の外からでは分からんかったが、何とまぁ...中々に活気のある美しき光景じゃの!
神界に居た時に見ておった時とも、また違った風に見えるのじゃ。
やはり、人間に転生して正解じゃったの。直に見てみんと分からぬ事もあるんじゃな。
ふむ。人間達の視線が気になるのじゃが、ワシがこの街の人間では無いからなんじゃろな。この街の人間達は中々に警戒心のある人間達の集まりの様じゃ。
人間達の集まりは、似た思考の集まりになる事が多いでの。暫くはワシもこの街で過ごすつもりじゃし、早くワシもこの街の人間達の集まりに慣れなければならんのじゃ。
「色々目立ってるが、まぁ、そうだな。レリを色々案内したいが、先ずはハンターギルドに行くぞ。」
「そうだねー色々報告しなきゃだもんね...」
「あ、オイラ達...もしかして...依頼失敗...?」
「多分、大丈夫じゃないかしら?」
「ま、行けば分かるだろ。」
「「はぁ...」」
「二人共、もっと堂々となさい。私がちゃんとギルドとお話しするわ。」
「「「......。」」」
「と、兎に角、もうギルドが見えてきたぞ。レリ、あの盾と剣と杖の看板が冒険ギルドの印だ。」
「ふむ。成る程の。戦いに長けた者達が集まってそうな看板じゃの。」
ダリルが指差した看板を見たんじゃが、人間達の武器が彫られており、戦いに長けた者達が集まっておる事が分かりやすいのじゃ。
冒険ギルドの入り口は...
「ライガルは入れるかの?」
「ガぅ...」
ライガルは、高さも幅も大きいでの。ライガルが通り抜けれるか...
「そうね...ライガルは少し待っててもらうしか無いわね。」
「がルぅ...」
ワシはライガルから降り、寂しげなライガルを正面から優しく撫でギュッと抱き締め
「すまんの。ライガルが小さくなれれば良かったんじゃが、少しここで待ってて欲しいのじゃ。」
「いやいや、そんな今生の別れみたいな雰囲気出さなくても、報告するだけなんだから直ぐに戻って来るわよ?」
「む?しかしじゃな...」
アリナーは何でも無いような言い方をするが、こんなに寂しそうにしているライガルから離れるなど...
「さっさと報告するぞ。」
「むむっ?」
一瞬何が起こったか分からなかったのじゃが、ワシ、ダリルに担がれておるのじゃ。
待て、待つのじゃ。何故じゃ?あ、ライガル...あ、あっ!ライガルぅー!
寂しそうなライガルと目が合った瞬間に、無情にもドアが閉まったのじゃった。
無情にもワシを担いだままドアから離れていくダリル、ワシは少しダリルに物申そうと思ったんじゃが
「悪いな。こうでもしねぇとライガルから離れねぇだろ?森に居た時とは違って、ライガルと常に一緒とはいかねぇんだ。こればっかりは慣れるしかねぇ。」
ふむふむ。成る程の。人間のルールならば、ワシも従わなければならんのじゃ。
人間は、排他的な所もあるでの。仕方がないのじゃ。ライガルよ、ワシを許して欲しいのじゃ。
「お?今日はやけに静か...」
「なっ?!」
「ライガル!?今っ!外!?」
「待て待て!あんなのが街にっ?!無いだろ?!」
何じゃ?いきなり騒がしく...
パンパン
「はいはーい!底辺グズ野郎共ー!きったねー口、今すぐ閉じるですよー!」
「「「......。」」」
おぉう...な...何と言うか...おぉう...
アレじゃな。中々に刺激的な人身掌握術と言うモノじゃな?ワシ、今、びっくりしてるんじゃな?多分。
びっくりとは、人間の身体に良くないのではなかろうか?ワシ、早くも人間として終わるかと思ったのじゃ。
「あら?メニーニャが居るなら報告が早く終わりそうね。」
「むむむー?あー!レリシエルさんの皆さんじゃないですかー!お帰りなさいですー!ささっ!早く報告お願いするですー!」
「おう。んじゃ、早速結論から報告するとだな、ライガルは街から1日かからん場所で遭遇したが、このレリがテイムしているライガルだったからな、別に問題ねぇだろ。」
「むっ?!」
何じゃ?突如ワシを担いだダリルは、突如ワシを下ろした訳じゃが、ワシを荒く扱うのは止めるんじゃ。ワシ、ちょっとフラッとするんじゃ。
いや、担がれて居るとずっとダリルの背中しか見えんからの、確かにワシは下ろして欲しかったんじゃがの?何と言うか...もっとあるじゃろ?ワシ、今、か弱き人間じゃぞ?
そして、ワシの背中を叩くで無い。胃がっ...ワシの胃がっ...!
「ちょっ?!リーダー!リーダー!レリの顔色すっごく悪いから!脳筋のリーダーと違ってレリは繊細だからっ!」
「お?おぉ...すまんな。」
「う...うむ。」
まだ少しアレじゃが、ダリルも反省しておる様じゃしの。うむうむ。ワシの威厳を...
「ちょっと待つですー!は?意味が分からないですー!ダリルさんの様に、脳の代わりに肉が詰まってる生き物はあんまり居ないですからねー?肉体言語以外の言葉で説明するですよー!」
元気じゃの。ワシ、びっくりしたのじゃよ。む?この人間...いや、獣人の子は右の耳が欠けて居るの?
ふむふむ。か弱く見えるがきっと戦に慣れし子なんじゃろな。
この世界はあの世界より厳しいんじゃと、痛感してしまうのじゃ。
「そんな訳で、ライガルの従魔登録と、レリの冒険者登録を頼む。」
「は?ちゃんと会話のキャッチボールするですー!ちゃんと、一般人でも分かる報告するですー!その頭の中身、無駄肉しか詰まってないのなら、いっそぶちまけて空にしてやるですよー?」
おぉう...この世界の女達は怖...うむ?なんじゃ?これ以上は、考えてはならん気がするのじゃ。
これが、普通の人間が生きる為の勘と言うやつかの?
...ワシ、この世界に来て、人間の恐怖心を、とても学んだ気がするのじゃ。
「はぁ、私がメニーニャに報告するわ。その間にリーダーはレリ君の手続きをお願いするわ。」
「お、おぅ。レリ、こっち来い。お前が街に出入りする為の手続きと、ライガルとお前が一緒に入れる為の手続きをするぞ。」
ダリルの言葉に頷き後に続こうとしたのじゃが、ワシの右腕をダリルが掴み、ワシを引っ張って行くのじゃ。
止めるんじゃ。ワシを荒く扱うでない。ワシ、早くも人間の身体を壊しそうじゃ。