取り敢えず帰るか
もともと強い奴らが異世界召喚されてヤンチャするお話。
俺は夏目結糸高校生。まあ、高校生って言っても結構特殊な高校に通っている訳だか、それは置いとく。
帰宅部なので、これから帰るところだ。
皆がワイワイ部活をやっている。いや、真面目にやっているのだろうが、俺からすると騒がしいだけだ。まあ、この騒がしさは嫌いではない。
「うーい」
「此処だよー」
いつも道理校門に行くとそんな気の抜ける挨拶をしてくる二人がいた。
一人は長身で黒髪黒目。アナウンサーのような聴きやすい声をしている。
もう一人は金髪赤目。柔らかい目つきをしている。少し低い、いわゆるイケボだ。
俺の親友佐藤仁助と如月誠也だ。
帰宅部の三人組が合流。
これから俺たちの部活が始まる。帰宅だ!
...と思っていると、足元に薄緑色に輝く魔方陣が。
ライトノベルの読みすぎでついに幻覚をみたか!?
と思うも仁助と誠也も驚いているので違うようだ。...いや、こいつらもライトノベルの読みすぎだけどな。
そんなことを思っていると、魔方陣がより一層輝く。おいおい。これあれだろ?このあと異世界の王様のところに召喚されるあれだろ?
更に輝きが増し光が視界を多い尽くす。そして、光が収まったと思ったら、豪華な服をきて微笑む男性が。そう。王様なんて言葉が当てはまるような...。
......マジかよ...。
「勇者よ」
あ、勇者すか。そうっすか。
「この世界は魔王に破壊されようとしている」
ですよねー。
「そこで我が国アイリナスで唯一神アーサーが対抗すべく異世界から勇者を召喚したのだ。
喜べ。お前たちは神に選ばれた」
あー。取り敢えず無難にかえしとくか。
「ここはどこなんですか?」
「ここはアーサーアレンという世界の我が国の儀式の間だ。
お前たち。魔王を倒してくれぬか?」
おう。質問しているが形だけでまるで当然のように言うな。偉そうにじじいが。
「帰るにはどうすれば良いのですか?」
「魔王を倒せば帰れる。奴が世界を壊そうとしているからお前たちが召喚されたのだ。根元が消えれば帰れる」
あー。ひでぇ。
「少し考える時間を下さい」
「...うむ。許そう」
また偉そうに。
取り敢えずずっと黙っていた仁助と誠也と話す。
「おいおい。絶対あいつ怪しいって!」
と、小声で仁助が言う。同意だ。
「最近のライトノベル小説だと王様が悪者って設定多いからな」
と、誠也が小声で言う。それだ!絶対魔王の方がまともだったってパターンだ!
「教えること少なすぎだし、偉そうだし、設定だってむちゃくちゃだよな」と俺。
「設定魔王倒しても帰れないパターンだな」と仁助。
「というか、チートないの?」と誠也。
「いったん帰ろう」と俺。
「「そうだな。それが良い。」」と仁助と誠也。
うん。まだ帰宅途中だしな。部活動中だ。
「すいません」
「なんだ?」
「いったん帰えります」
「はあ?」
何を驚いてるんだろうか?
俺たちは手を繋ぐ。そして、俺が力を使う。
一瞬にして景色が変わる。いつもの通学路だ。帰って来たな。うん。やっぱり便利な力だわ。転移。俺の個発異常能力。長いので皆「力」と言っている。
「なあ。異世界だよな?」俺
「おう。異世界だったな」仁助
「魔法とかあんのかな?」俺
「...あったらいいな」仁助
「魔物とかもいるかもよ?」誠也
「「俺たちの力でなんとかなるっしょ」」俺&仁助
「謎の団結感やめい」誠也
「ま、取り敢えず遊ぼうぜー」俺
「「そうだな!」」仁助&誠也
このあとゲームして遊んだら夜になってた。
...帰って寝よ。
王様「ぇええ...」