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なんと刀

「よし、こんなもんかな」


僕は今買い出しに来ている。

いやでも、さすが異世界。面白そうなものがたくさんあった。

魔力で光るライトとか、一方のノートに文字や絵を書くともう一方のノートにも反映されるファックスの劣化版みたいなやつとか、回復魔法が封じ込められていて体にかけると傷が治る聖水とか、魔力が上がるお守りetc...。


食べ物に関してはもうよく分からなかった。

まあ、高いやつを買ったからはずれじゃないだろ。たぶん。

しかし、荷物が半端ない。

神様の身体能力強化のおかげで重くはないけど邪魔だわ。

早く帰るか。


「ん、あれは武器屋か」

歩いてて気づいたが、この世界は普通に武器を携えている人が結構いる。

絡まれてもこの身体能力で負ける可能性は低いと思うけど、一応持っといて損はないだろ。

「らっしゃい」


店に入ると、まさに武器屋という感じの男性がカウンターに立っていた。

某有名RPGの上半身裸で覆面をかぶった、現代日本だったら瞬く間におまわりさんのお世話になりそうな奴が、覆面外して、ちゃんとした服を着たらたぶんこんな感じだろう。

結論。筋肉量半端じゃない。

とりあえず僕は荷物を置く。


「なにかほしい武器があるのか?」

「まだ決めてないです。

この店はどんな武器があるんですか?」

「色々あるぞ。

短剣、片手剣、大剣、槍、斧、棍、弓、戟、杖、槌、鞭、鎌とか、ほかにもいっぱいあるぞ。

...あ、そうだ。珍しい剣を先日入荷したんだ。」

店主は店の中へ入っていき、何かの箱を持って出てきた。

「これだ、珍しい片刃の剣でな、なんとオリハルコン製だ。」

オリハルコンなんてあるのか。さすが異世界。

「ちょっと見てみるか?」


僕は無言でうなずいた。

店主が箱を開ける。

その中に入っていたのは、片刃で刃が反っていて、比較的細身で、腰に差すとちょうどいいぐらいの長さの剣、つまりは刀だ。

「珍しいだろ?しかもこれは魔力抵抗がほとんどないから魔力を纏わせることができるんだ。

うまくいけば魔法も纏わせられるかもしれないぞ。

ま、その分値段は高いけどな」

「いくらですか?」

「9,231,000カラーだ」


ということは日本円で92万ぐらいか。

思っていたよりも安いな。即買いだな。

「これいただきます」

店主は驚いたような顔をした。

僕のような若い人が払えるとは思っていなかったんだろうな。

僕は財布から9,500,000カラーを出した。

「あ、お釣りはいりません」

「え、あ、まいどあり」


僕は刀を受け取り、店を後にした。

さらに荷物が増えちゃったなあ。

腰に差してるからいいっちゃいいんだけど。

お、あの人も荷物多くて大変そうだな。

...え?荷物が消えた?

違う。何かに吸い込まれたのか。

なんだあれ。もしかして収納スキルとかかな?

ちょっとスキルコピーの練習もかねてコピーしてみよう。


僕は次々と荷物を吸い込んでいく男性を見て、そのスキルを頭に思い浮かべる。

「コピー」

『魔法"キープ"を習得しました』

なにこの音声!?

頭の中で人の声がするのはちょっと気持ち悪いな。

まあ、この声のことは後々考察するとして、無事成功したようだ。

ちょっと使ってみよう。

「キープ」

すると次々と荷物が僕の手の中に吸い込まれていった。

「よし、成功だ」

この魔法すっごい便利だな。

「よし、帰るか」


僕は帰路へ着いた。

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