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なんと死亡

「そなたに爵位をさずける。

それとともに王都の屋敷と報酬も与えよう」

「ありがたき幸せ」


僕は今、ピスティ王国城の謁見の間にいる。

そして目の前にいるのがこの国の王様。確か、フィロス・ガイドラル・ピスティだったかな?


僕は3時間ほど前に国王が襲われているところを助けた。まあ、王様だなんて知らなかったけど。

そのお礼ということで僕は爵位をさずかることになった。

ちょっと前まで僕はただの高校生だったんだけどな。



なぜこうなったかというと...。



■■■■■■■■■■




「え!?死んだ!?」

僕は目の前の男性の言葉に思わず叫んでしまった。

「そうそう。

えーと、黒城武人君だったっけ?

残念ながら君は死んでしまった」


この人の話によれば、この人は神様でここは神界なんだそうだ。

いやまあ完全に信じてるわけじゃないけど、周りを見ても何もないし、そもそもここ雲の上だし、神様さっきから浮いてるし、たぶん本当なんだろう。

でも死んだとは...死因とかって覚えてないものなのかな。


「すいません。死因とかってわかりますか?」

「死因はね、溺死かな。

誤って川に落っこちてしまったようだね」

川か...うーん、覚えてない。


「そういえば、なんで僕はここにいるんですか?」

「君にチャンスをあげようと思ってね。

...君。異世界に行ってみたくはないかい?」

「超行ってみたいです」


異世界って僕の住んでいた世界とは違う世界ってことだろ?

そんなものに興味がないほど僕は落ちぶれちゃいない。

「よし、なら君に一つ能力をあげよう」

神様は僕の頭に手をかざした。

暖かい光が僕を包む。

「これで大丈夫だ。

ついでに身体能力も上げておいたよ」


僕は立って動いてみる。

はや!なにこれ凄い体が軽い!

「うんうん、大丈夫みたいだね。

じゃあ、能力の方にいこうか」

「どんな能力なんですか?」

「スキルコピーの能力だよ。

スキルっていうのは、その人の特技や身体能力、技術などのことだ。

この能力はその名の通り、他人のスキルをコピーする能力だよ。

魔法もスキルの中に入るよ」

「魔法なんてあるんですか!?」

「あるよ。魔物とか魔獣、亜人とかもいるよ」


RPGじゃん。

「もしかしてギルドとかあったり...?」

「あるよ。まあ詳しくは知らないけど」

まじか!


「で、スキルコピーのやり方だけどね、まあ覚えたいスキルを思い浮かべながらコピーと唱えればできるよ。簡単でしょ」

適当か。

まあ、たぶんそれでできるんだと思うけど。


「さあ、そろそろ行ってもらおうか」

「あ、もうですか」

「うん。こう見えて結構忙しいんだ」

本当か?暇そうに見えるけど。


「さあ、じゃあ行ってらっしゃい」

僕の周りをさっきと同じような光が包んだ。



次の瞬間、僕の意識は飛んだ。

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