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気付いてしまった!

…あれれぇ?おっかしぃぞぉ?


寝たはずなのに、寝る前と同じ光景だ。何一つ変わってない、女の子らしいお嬢様風の部屋のままだ。…つまり、夢ではなかった。


ええええっ!?じゃあ、私が縮んでることも現実!?嘘でしょぉおお!!!


襲い掛かってきたありえない現実に私は頭を抱えて悩むしかなかった。今さら気付いたが、縮んでるのと同時に、髪の毛がピンク色になっていたのにも気付いた。


…あら?私カツラなんて被ってたかしら?

ためしに髪の毛を引っ張ってみた。痛い!!!

んん~どうやら地毛みたい。そうだよね、カツラだったらこんなにサラッサラじゃないよね。パッサパサだもんね。当たり前だったわ。…いやいや当たり前以前にそもそも日本人でピンク色とかあり得ないよ!!!いたとしても染めてるねその人!!!

もし自分?が染めているのなら、こんなに鮮やかでつやつやな綺麗な色にはならないはず。その線もないかな。

次に自分?の身体をペタペタ触ってみた。…ふむ、ロリだなっ!!!←ショタの可能性も考えたけど、あそこにあれがないから…うん。ロリダナ!!!(((


とりあえず一通り自分?なのかは解らないが、大体の観察はできた。後は…見た目かな。どんな容姿なんだろう自分(この子)?


私はベッドの上から、家のリビングより大きそうな部屋の隅っこに、動物の人形で埋もれている大きな鏡らしきはじっこ発見した。


おおー!人形をどかしたら容姿全身が見れそう!


私はさっそくベッドから降りて、人形をどかし始めた。

…すると、どこの童話から出てきたのかってくらいの、美少女が自分の目の前に現れた。


ピンクをベースに少し赤いグラデーションがかった、綺麗な髪。目はクリクリでパッチリしてて、鮮やかな青。晴天の空みたいでずーっと見てると吸い込まれそうなくらい!こちらも綺麗。

鼻も高くて、まるでアニメにでも出てくるみたい。


…んええ!?完璧にアニメじゃないですかこれぇええ!?

だ、だって、容姿からして3次元じゃ絶対ない。に、2次元に入り込んじゃったんか!?そんなこと、あるの…?



…でも、この姿、明らかに、『私』じゃない。




私は信じられない思いを抱えつつも、そっと手を鏡に当てた。すると鏡の中の美少女も同じ行動を同時に行い、自分の手に手を重ねた。


…これって、『転生』ってやつなのかな…


webネット小説とかで読んだことあるし、大体の内容は理解できた。

皆一回なんかしらで死んでいて、気が付いたら別世界で赤ん坊として生まれたり、小さい子供になってたってことが多いみたい。

もちろん、人間じゃなくて変わった生き物、物に転生していた人もいるらしい。

私は、妹とともにトラックに跳ねられて…きっと、死んだ。そして、生まれ変わって…って言うよりも私の魂?私の記憶?が入り込んだのかな?ま、難しいことはどうでもいいや~!



…第ニの人生の始まりってことなのかな。


神様もわかってるねぇ~!まさか二次元にとばしてくれるとはっ!(いるかどうかは分からないけど!)

んー、でもこの雰囲気といい容姿といい。どこかで見たことあるんだよなぁー…

私はうぅーんと幼くて可愛い声で唸りながら記憶をさ迷った。



「ああっ!最近流行しててドハマリした乙女ゲームのヒロインだぁ!」


そうだそうだよ!思い出した!見た目、雰囲気、この声の質!

全部幼くなってるけど、将来あの姿になることは想像できて納得がいく。

悩んでいたモヤモヤが晴れてスッキリしたぁ~!でも短時間で分かっちゃう私って、ちょっとあのゲームやりこみすぎたかな~?

でも高画質で、ヘッドフォンをつければまるで耳元で囁かれているように聞こえる!あんなに幸福で有意義な時間は今までになかった断言しても良い!!!


あっ。思い出したらにやけが…(((

えーそのヒロインに転生だなんて本当に嬉しい!生でイケメンと美人見れるし、匂いも嗅げる!声も生!!!そう思うと全て輝いて見える気がするわぁ!

あっ更ににやけが(((


ンフフンフフと一人で不気味に笑っていると、コンコンと二回ノックの音が響き渡った。


「ミアお嬢様?お目覚めになられたのですか?」


あ、そうか。確かあのヒロイン(名前はミアルル・アルレント)って、結構なお嬢様だったっけ。だからメイドさんがいるのも当たり前かぁ…うぅ、なんか緊張してきた…


「は、はぁい!お、起きましたぁ!」


なんとなく子供らしさを出しつつ返事をする。


「入っても宜しいですかー?」


「どっ、どうぞぉ!」


ひぇえ、メイドさんも初めてみるかもなぁ…!

私はちょっと怖いけど、内心ドキドキワクワクもしていた。だって二次元の世界に入ってみたかったし!(単純思考)

まだ、馴染めるかどうかなんてわかんないけど、第二の人生だ。頑張ろうとも思うけど、楽しまなきゃ損だよね!

私は意思を堅め、前世よりも小さくなった手を力強く、握りしめた。

→作者呟き←


第一声が…「ああっ!最近流行しててドハマリした乙女ゲームのヒロインだぁ!」って…w

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