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Heroes Guild Online  作者: ムムム
リベンジ
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リベンジ

 スイからの情報によれば次ぎの町であるツノハに行けば何かわかるのかも知れない。


「全員ランク2か、俺とレトはランク2になったけど他の人はどうなの?」

「私はさっきRUクエ終わらせてきた帰りよ」

「え?そうなの」


 言ってくれれば手伝ってるのに。


「内容はわかってるし水魔法術士のRUクエは手伝い必要じゃなかったのよ」

「そうなのか、封札士のRUクエは難易度が高かったよね」

「そこは要検証ね」


 やり方によって簡単になるのかもしれないな。


「検証と言えば思い出した、以前言ってた知り合いの封札士の子も明日RUクエ開始ですよ」

「ホント?それなら私も参加して・・・あ、しまった明日は二人に付き合う予定だった」

「ふたり?」

「そうだ、君にお願いしたいんだけど」

「何でしょう?」

「明日、トイス君とクノイちゃんに付き合ってくれないかな」


 スイが言うには現在ランク2に成っているのはレト、スイ、そして俺の3人。

 モンドとミニッツはギルドポイントが貯まっているのでRUクエが受けられるが、トイスとクノイの二人のポイントがまだ貯まっておらず明日その手伝いをする予定だったらしい。


「それは構いませんけど」

「ほんとに、助かるわー、お礼に今度デートしてあげる」

「デートと言う名の検証実験でなければ付き合いますよ。」

「ちぇっ・・・」


 油断の出来ない人だな。


「じゃあ、アンズ。その封札士の子に連絡しときます」

「お願いね」


 以前にもRUクエストに参加したい人が居ることはメールで伝えてあるし問題はないだろう。

 メールには水魔法術士のスイが検証のためRUクエに参加希望している事と自分が所用があって参加出来ない事を書いて送る。

 メール機能はゲーム内だけで無く現実リアルのPCにもメールとして送られてるので見落とされることはないだろう。


「メールは送っておきました、返事が来たら連絡しますね」

「ありがとうねー」

「そういえば気になったんですけど」

「なにかな?」

「レトとスイ、トイスとクノイさんは基本いっしょに行動してましたよね?それでポイントに差が付くんですか?」

「本当はこんなに差が付くことはないんだけど、レトは加減が効かないから」

「どういうことです?」

「えっとね・・・」


 スイが言うにはPTクエストの貢献度の差が理由なのだと。

 PTクエストと言うのは個人ではなくPT1単位で受けるクエストで個人で受けるクエストより難易度は高いがその分実入りがいいクエストだとか。そのPTクエには貢献度と言うのがあり討伐系の場合対象魔物の討伐数や与えたダメージ量によってもらえるポイントが増減する。

 これは所謂寄生や強制レベリング対策だとか。もっともポイントを貯めてランクを上げてもスキルLvが低いままなので結局苦労が自分に返ってくるためやっている人はほとんど居ないらしい。

 レト達のPTの場合ダメージディーラーとしてレト、トイス、クノイの3人になる。

 そして当然のように最もダメージ量と討伐数をもっていくのはレトである。

 そのためレトは早々にRUクエストを受けられるほどポイントは貯まったがとばっちりで二人のポイントの貯まりが悪かったらしい。


「モンド君はタンカーとして私やミニちゃんは支援として参加出来てたからポイントはもらえたんだけど、二人とも完全にね」

「そんなに差が出るものですか?」

「レトの場合豪腕ってスキル持ってて、効果は単純にSTRの上昇。ただし重量武器を持った場合その重さに比例して効果を上げるのよ」

「斧士ためにあるようなスキルですね」

「実際斧士御用達のクエストで取ったみたいよ、それをコンバートして今に至ると」

「何とも言いようがないですね」





 予定時間も過ぎていたのでログアウトをする、その後風呂上がりにメールを確認してみたらアンズからの返信があった。

 内容はスイの参加がOKである事と自分の参加が出来ない事への不満が書かれていた。

 スイに了解がもらえたとメールを送り、アンズには甘えるなその不満がいずれ師を越える糧となる、と師匠ぽいことを書いて送っておいた。




 翌日4人とスイを引き合わせるためギルドに集合していた。


「今日はよろしくねー」

「よ、よろしくです~」

「どうも・・・・・・」


 4人の覇気がない、理由は明確だ。4人の視線は一点に集中している。

 男がやったらセクハラで訴えられるぐらいガン見してる。


「師匠、師を越えるってこれのことですかー」

「違うぞ」


 しかもそれだとスイが師匠ポジションだ。


「さあ、師を越えてみなさい」


 スイも乗っかるな。


「ともかくスイ、4人のことお願いしますね」

「まかされた」


 4人とスイを送り出ししばらく待つとクノイがギルドに入ってきた。


「お待たせしました」

「いらっしゃい、待ってないよ」

「遅れたッス」


 トイスも同じように入ってきた。

 これで今日のメンバーはそろった。

レトのスキル豪腕はクエストスキルなのでそれほどレアではありません。

ただしクエスト自体はテスターの時でも終盤で受けられるようになるクエのため現在持って居るのはコンバートしたレトだけです。

そのためレトは全プレイヤー中でもトップクラスの物理攻撃力を持っています。

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