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Heroes Guild Online  作者: ムムム
ダンジョン
40/100

ダンジョン5 情報交換

 今回の出来事については一応4人にも黙っていてもらうことにする。

 封札士は人数は少ないけど全く居ないわけじゃないから、これがどういう類いのイベントか判らないうちは余り知られたくない。


「それでどうします?師匠」

「とりあえずほっとくしかないだろ」

「ほっとくのですか?」

「まだ早いって言われたしな、兎に角ランクを上げながら色々調べてみるよ」


 差し当たってフウオウって名前から調べるか。


「そうだ、それとやってみたい事がある」

「やってみたい事ですか?」

「あのじいさんがやってたヤツな」


 フウオウが札を出した瞬間に暗闇状態になった、あれはおそらく視覚の封印だ。

 まさか封札士のイベントで呪術士が出てくるとは思えないし。

 何より封印した俺の視覚を使って周りを見ていた。

 以前に銀太次郎とのPVPで飛斬を封印してこっちが使用したがあれと同じ様なことだろうな。

 つまりフウオウがやったのは封札士のスキルだ。

 ならば試してみるしかない。



「出来ないな」

「出来ませんね師匠」

「無理でしたか〜」


 プレイヤーをターゲットする事は出来るのだけど当然プレイヤーの封印は出来ない。

 そこから細かく目だけをターゲット出来ないか試してみたが無理だった。 システムとして出来ないのか、それともランクが足りないもしくは職の関係か。

 まだ出来ないだけで上位職に成ればスキルとして使える可能性はあるよな。

 今はまだ無理だってわかればいいか。



「それでは〜、当初の目的の魔石集め続けましょう〜」

「おー」


 元気良く手を振り上げたのはアンズだけだった。


 推測通りにバットの部屋より墓部屋のが効率は上がった。

 スケルトンを狩ることでドロップする邪骨によって火力の底上げが出来ゴーレムを狩る速度は上がる。

 また懸念していたスケルトンの強さにしてもヒナゲシの言葉通りにバットを相手にしていた時より伸び伸びと戦えている。


 結果当初の予定していた個数より多くの魔石を集めることが出来た。


「それではランク上げに行きましょ~」


 集めた魔石を手にギルドへの報告に向かう。

 今回のダンジョン探索で4人ともRUクエストが受けられるようになるらしい。


「明日は順番にRUクエですね~」

「がんばります!」

「ふふ、またひとつ深淵の知識を手に入れるのね」

「ランク上がって狩りがランクになるよ」

「強引すぎるわ、5点」

「・・・ショボーン」



 今日はもう時間だと4人はログアウトしたためギルドに一人取り残される、そこへスイが帰ってきた。


「おかえりスイ珍しくひとりだね」

「あら、セン君そんなこと言ったらあなたもひとりなのは珍しいんじゃ無いかしら」

「一応さっきまでPT組んでた子達は居たんだけどね」


 そうだ墓部屋についてスイに聞いてみよう、レトが情報厨と評価するスイなら何か知っているかもしれない、最もこちらの知られたくない情報まで知られる危険もあるけどそこは賭けになるな、慎重に話そう。


「そうそうスイ、今日は狩場がパティア洞窟の墓部屋って呼ばれてる所なんだけどあの墓はなんですか?」


 まずは当たり障りのない所からだ。


「墓部屋?あぁあそこね。まだ何も分かってないんだけどね、私は絶対何かのイベントかクエがある場所と睨んでいるわ。それで何かあったの?」


 流石するどいな、下手に話すと秘密にしてることがあっさりばれそうだ。


「何もありませんでしたよ」

「嘘ね」


 え?なんでバレた?いや、たぶん憶測で言ってきてるだけだカマかけってやつだ、ここで変にキョドるとそこから一気に突き込まれる。


「嘘って・・・何も無かったですよ。普通にゴーレムとスケルトン狩って終わりですよ」

「だってあの部屋封札士と関係のある部屋でしょ。たぶんスケルトンの武器ってセン君が使ってる封印剣と類似するものでしょ、セン君が自分から行かなかったら私が連れて行ってたわよ。あの部屋に行ってセン君が何も気付かなかったなんて有るはず無いわよ」

「・・・・・・」

「そこに来てセン君が墓部屋のこと聞いてきたでしょ、絶対なにかあったなーって」


 なぜそこまでバレてる!?まずい何か言わないと、って何て言えば誤魔化せる。


「ごまかそうとしてもダメよーお姉さんに全部話しちゃいなさい」

「・・・スイは何を知っているんですか?」

「話す気になったかな」


 ダメだ、どう誤魔化しても誤魔化せない、お手上げだ。


「参りました、ただ余り人に知られたくない情報もあるのでサイトなどに載せるのは少し待ってもらえますか」

「別に良いわよ、私は正しくない情報がサイトに載ってるのがいやなだけで隠したい情報まで載せる気はないわよ」

「助かります」

「それにここでセン君に嫌われたら困るのは私だもの」


 え?それって。


「貴重な封札士の情報源が居なくなったら困るわ」


 そうですか。


「それで何があったの?」


 スイに墓部屋であった出来事を話す当然フウオウや視覚の封印の事も伝える。


「フウオウかぁ、どこかで聞いたことあるような・・・」

「聞いたことあるのですか?」

「たぶん、図書館に行けばわかると思うわよ」

「図書館?」

「次の町のツノハに図書館があるのよ、ゲーム内の色々な情報が集まるから重宝するわよ」

「へぇ、封札士についてもありますかね?」

「基本的な事ならね。ほとんどはゲームの裏設定、バックストーリーってやつよ」


 つまり攻略情報ではない情報何かが集まっているわけか。


「そのフウオウってNPCが何かしら重要な位置に居るキャラだったら名前ぐらいは載ってるはずよ」

「なるほど、でも次の街ですか」

「レトが全員ランク2になったら目指そうって言ってたわ近いうちに向かう事になるわよ」


 ツノハの町の図書館か何かわかるといいな。

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