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Heroes Guild Online  作者: ムムム
ダンジョン
37/100

ダンジョン2 洞窟内にて

前回ヒナゲシのキャラクター紹介が無かった理由は・・・

 パティア洞窟の中は広くそして明るかった。


「洞窟内なのに明るくていいのか?」

「ふふ、闇は私の友よ。私が命じればその場を明るく照らすわ」


 それともが居なくなってるじゃん。


「ゲームの洞窟ですのでそこまで暗くならないみたいですよ」

「少し拍子抜けしたような感じだな」


 洞窟内を隊列を組んで進む。

 先頭からヒナゲシ、リンドウ、ローズマリー、アンズ最後に俺だ。

 進んでいると上から音が聞こえてきた


「上に何か居るぞ」


 羽音と共に現れたのはパティアバットだ。

 パティア洞窟に出る魔物の中では一番弱いと為れている魔物だが、それでも数がそろえばやっかいだ、その数はおそらく10匹。

「飛んでるのはやっかいですね、なんとかなりませんか?」


 弱点看破を発動、弱点は光属性か。


「アンズ、光攻撃魔法だ」

「は、はい。光弾ライトブリット


 アンズの杖から光りの弾がパティアバットに飛んでいく。

 攻撃が当たったパティアバット以外の魔物も突然の光に混乱したかのような動きをする。


「チャンス!はぁあ!」


 ヒナゲシが手に持っている薙刀を大きく振り回し、その攻撃に3匹のパティアバットが巻き込まれる。

 槍は大きく分けると刺突型のランスと振り回し切り裂く薙刀そしてその両方の特性があるパイクの3種類存在する。威力はランスが一番高いが薙刀の 特徴はその攻撃範囲の広さである。

 取り分け今回のように格下の魔物が大量に現れる場面ではその本領を発揮して一度に大量のパティアバットを倒していく。


 しばらくして全ての魔物が倒された。

 俺2体しか倒せてないよ。


「いい連携でしたね~」

「師匠よくバットに光魔法が効くって知ってましたね」

「ああ、そういうスキル手に入れたからな」

「コウモリは闇の眷属私のやることがありませんでしたわね」

「バットは闇が好きバットしかし光が苦手・・・くふ」


 たしかにパティアバットには闇耐性があるって話だな、弱点看破は耐性までは見え・・・

 今変な台詞聞こえなかったか?


「どうしました?師匠」

「いや、たぶん気のせいだろう」


 洞窟内だしな変な音が聞こえてもしょうが無い。


「気のせい、木の精。ドリアード・・・くふふ」


 気のせいじゃ無い!

 変な台詞の犯人はヒナゲシだ。


「ヒナゲシ、今のなんだ?」

「今のとはなんでしょう?ログイン前に食べたナンでしょうか?・・・くふ」


 どうしよう、ローズマリーも強烈な個性だったけどこの子もかなりキツイ。


「ヒナちゃんのこれはもう病気みたいなものと思って諦めるか慣れてくださいね〜」

「そうか、諦めるか慣れるしかないのか」

「秋の象徴、紅葉にラメを張って秋ラメる・・・ふふふ」



 時折出るパティアバットを倒しつつ奥へと向かう。


「そう言えばアンズ、何か封札したのか?」

「はぅ・・・実はまだ何も」

「そうか、アンズは仲間が居るしあまり焦る必要はないぞ」

「そうですよ~アンズちゃんは私たちに頼っていいのですから」

「頼る時はお便り下さい・・・ふふふ」

「私の闇の力があれば何も問題ないわ」


 しかしこの子達は仲がいいな。

 そういえば呪術付与は魔法攻撃にも乗るのだろうか?

 今度ふたりを会わせて試してもらうか。



「この先に部屋がありましてゴーレムを狩るには良い狩場なのですが〜」


 リンドウの声が途中から小さくなっていく、まあ仕方ない進んで行くと誰かが戦っている音が聞こえる。

 おそらくリンドウの言っている狩場は他のPTが使っているのだろう。

 案の定部屋の中には男4人のプレイヤーがゴーレムと戦闘中だった。


「仕方がありませんね〜この先にもう一つ部屋が在りますからそちらにしましょうか〜」

「もう一つ部屋があるのか」

「ええ、ただここより狭いですし余計なのがいるのでので効率は落ちますけど〜」


 出来ないよりマシだよな。

 通り抜けよう。


「通ります〜」

「失礼します」

「どうぞー」


 戦っている横を挨拶しながら通り抜けるって何だか妙な気分だな。

 部屋を抜ける時に向こうのPTの一人がこちらを見た瞬間驚いた様な顔をした。

 何か変な所でもあったかな?

 他のメンバーにも話し掛けたらしく残り3人もこちらを凝視してきた、若干殺気の様な物も含まれている気がするんだけど。

 結局何事も無く部屋を通り抜けられたけど今の一体何だったんだろうか?


「なあ、今のPTこっち見て驚いてたけど何だったんだ?」

「センさん自覚ないのですか~」

「自覚?何の?」

「今の人達からすれば私たちのPTはどう見えたのでしょうね~」

「どうって装備から見て前衛3人後衛2人のバランスが取れているPTだと思うけどな」

「そうですね~職業のバランスは取れてますね~」


 ナンだろうじゃなくて、何だろうな今の思わせ振りは。


「あまりに気にしなくても良いですよ~」

「センさんと掛けましてライオンのオスと説くその心はどちらもハー、痛っ」

「余計な言葉は死を招くわよ、それに安直すぎる3点」

「3点・・・低いです」


 ヒナゲシがローズマリーに叩かれたようだ。

 その前にヒナゲシが何か言いかけていたみたいだけど何だ?


「着きましたよ~こちらは誰も居ないですわ~」


 部屋の大きさはちょうどバスケットコート一面分ほどの大きさだ。

 そこにゴーレムが2体彷徨うろついていた。

 上を見ると数匹パティアバットも見える。


「あちらの部屋だとゴーレムだけなので集中してやれたのですが~」

「出来ない事を言ってもしょうがない始めるよ」

「はい、師匠」

「ゴーレム退治にゴー・・・レム」

「10点ですわ」

「採点がきびしい」


 本当に慣れるしかないんだな・・・

キャラクター紹介

・ヒナゲシ

・槍士

・四人娘最後のひとり

 現実でも薙刀の道場に通っているためゲーム内でも動きが良い

 所謂親父ギャグ好き、隙があれば入れてくる非常に困った性格

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