プロローグ3 説明回
タイトル通りの説明回です
「ダイ・・・・・・キモいぞ」
「もう資料だけ置いて帰っていいわよ、ご苦労様」
「ちょ、二人とも酷い。特にミニコ、二人っきりになれるチャンス邪魔されたからって」
「なな、なにいってるのかしら。変なこと言わないでちょうだい」
二人とも人の部屋で暴れないでほしいな。
あ、目覚まし時計がダイの頭に・・・痛そうだな。
「ミニコ頼むから重たい物は止めてくれ、流石に怖いから」
「貴方なら平気でしょ、頑丈さが取り柄なんだから」
実際のとこダイは運動神経も良く色んな運動部の助っ人なんかをやっている。
格闘系の部活にも参加してるので大怪我は無いまでも怪我は日常茶飯事のはずだ。
それなのに怪我らしい怪我をしているところはほとんど見ない。
ミニコの言う取り柄も間違ってないだよな。
「話進めてもいいか?」
「おう、悪いミニコのせいで」
「ダイのせいでしょう」
いい加減に怒るぞ。
「では話を戻して、HGOの説明するぞ」
そう言ってダイが資料を普通に掲げる。
流石に懲りたみたいだな。
「説明と言ってもほとんどサイトに載ってるでしょ、ここで何を話すのかしら」
「チュウタと同じ質問だな、話すのはサイトに載ってないβテスターが知ってる情報と簡単なお復習ってとこかな」
お復習ってなにをだ?
「正式なサービス開始は二日後だからね、まあ勉強会みたいなモノだと思ってくれたまえ。
まず基本となる成長システムからかな。はい、チュウタ君HGOの成長システムは何制かな」
本当に勉強会みたいになってるな普段の勉強会だとダイは教わる立場だからな。教える立場が嬉しいのかも、少し付き合ってやるか。
「職業ランク制とスキル制だな」
「正解、選択した職業はランク制でこいつはギルドのクエストをクリアすることで貯まるギルドポイントで成長する仕組みだね。じゃあ次ミニコ、スキルについて説明」
「ねえ、これ続けるの?」
ミニコが少し呆れ気味に聞いてくる。
「少し付き合ってやりなよ教師側には滅多に成れないんだからさ」
「チュウタがそう言うなら付き合うわよ。スキルについてよねジョブスキルについてかしら、それともスロットスキルについての説明すればいいのかしら」
「えーと・・・じゃあ両方お願いします」
先生もうボロが出始めてるぞ。
「ジョブスキルは職業ごとに固定されているスキルね、例として剣士の場合剣技強化・見切り・STR上昇・DEX上昇の4つだったかしらね」
「流石ミニコ、頭のいいやつはゲームでもそうなのかな。うらやましい」
「ありがとう、私も貴方の無駄に高い身長がうらやましいわ。削って私に寄越しなさい」
「ヒィッ!」
ミニコさんの目がマジです。
「スロットスキルについても説明するわ、ステータスウインドウに出るスロットと呼ばれる穴にスキル屋で買ったスキルをセットする事でスキルが使えるようになる。こんな説明でいいかしら」
「正解、一応補足説明するならジョブスキルの剣技強化は剣技が強化されるだけでスロットスキルに剣技をセットしないと意味ないんだよね」
「え?そうだったのか」
ヤバい大きい口を叩いてたのに、知らないことが出てきた。
「そうだよ、それとただスキルって言った場合はスロットスキルのこと言うからね。ここテストに出ますよー」
「ねえ、流石に面倒臭くなってきたんだけど」
ミニコに怒られる前に先生ゴッコは終わらせとくか
「ダイ、そろそろ良いんじゃないか」
「そうだね、じゃあ次は職業について説明しようか」
云いたいことは伝わらなかった。
「HGOでの初期職業は戦士職8種類・魔法職8種類・技能職6種類・生産職4種類、全26種類だよ」
「そういえばダイは何をやるつもりなのかしら」
ミニコの質問に対してダイが良く聞いてくれたって顔をする。
「よくぞ、聞いてくれました」
口に出して言ってるよ。
「俺の職業は戦盾士だよ。全職業中最も硬い職だよ。ミニコは何やるか決まってるのか」
「私は魔法職から選ぶわよ、何を選んだかは当日までの秘密ね」
ダイは戦士職からミニコは魔法職から選ぶのか。
実は何選ぶか決まって無いんだよな。
「チュウタは何やるか決まってるのか?」
「いや、実はまだ決まってない。何かお奨めのはあるか?」
「お奨めね、大抵の職はハズレはないんだけど。逆にお奨め出来ないのならある」
お奨め出来ないってなんだ?気になるな
「技能職の封札士だよ、いわゆる地雷職って奴だね」
地雷職ね、詳しく教えろ。




