森へ5 封印の成果
ロングソードの封印に成功した。
札を確認してみると。
・封印された暗闇のロングソード MPコスト3
付与暗闇されているロングソードが封印されています。
封印に伴い暗闇の効果が弱まっています。
成功か?
しかし効果が弱まっているってどういう事だろ
「成功でいいんじゃないかしら、弱まってると言うのは確認する必要は有りそうだけどね」
「そうだね、まずは出してみるか。解放」
ロングソードを解放してみる、出てきたのは。
「なんと言うか・・・」
「ええ、これは・・・」
出てきたのは何故か黒いオーラ状のものを放つ禍々しいロングソードだった。
「どうやら私たちは呪われた武器を創ってしまったようね」
「確かに呪術で作ったから呪われてるね」
「魔改造いえ呪改造ね」
「言葉的には間違いじゃないね」
「他の付与の場合どうなるのかしら楽しみね」
どうもミニッツの琴線に触れてしまったらしい。
「そろそろ時間だし行こうか」
集合場所に行くと既にモンドが待っていた。
「やあ、お二人さん楽しんできたかよ」
「ええ、なかなか楽しめる物を手に入れたわ」
正確には手に入れたのは俺ですけどね。
「色々試したいしたくさん武器が必要ね」
まだMPコスト的に無理ですよ。
「一体何があったよ」
「詳しくは後で見せるよ、人の多い所であまり見せたくない」
「ちなみにLvが上がれば防具にも出来るようになるわよ」
禍々しいオーラを纏えと仰るか。
「おう、待たせたな」
後ろから声を掛けてきたのはヤクミチだった。
「注文の品<魅了玉>だ、確認してくれ」
そうヤクミチが手渡してきたのは<魅了玉>7個だ。
・魅了玉
魅了の魔法が込められている玉
対象にぶつける事に因って発動する。
成功率30%
7個有れば成功するだろ。
「ありがとうヤクミチ早速使わせて貰うよ」
「おう、勿論そいつはお前さんの物だからな。ただ使うとこは見学させてもらうぜ」
3人を引き連れる様に南門へ向かう、今なら人も少なそうだ。
「それじゃあ、やってみるよ、全解放」
あの時からずっと封印状態だったウルフを全解放する。
目の前に封印から解放されたウルフが現れる。
「グルルゥ・・・」
解放された魔物は封印していた相手に敵意が存在する。
つまり攻撃対象は俺だな。
ウルフの通常攻撃である噛みつきをしてきたが後に避けながら<魅了玉>を取りだし投げつける。
1個目失敗、直ぐに次の<魅了玉>をぶつける。
「グルゥ・・・」
大人しくなった、魅了状態になったかな。
「封印」
直ぐ様封印する。
札を確認してみると。
・封印された魅了状態のグレタウルフ MPコスト3
魅了されたグレタウルフが封印されています。
内容確認、ちゃんと魅了状態で封印されているようだ。
「解放」
ウルフを解放する。
今度は襲い掛かってこずに。
「クゥ~ン」
甘えてきた、成功だ。
「成功のようね」
「ああ、成功だよ」
「これで封札士が不遇の役立たずだなんて言わせない」
3人で喜び万歳をしている。
一緒になってウルフも喜んでいる。
「なあこれって従獣士とどう違うんだ?と言うか従獣士の劣化じゃね」
ヤクミチの一言で場が固まった瞬間だった。




