表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Heroes Guild Online  作者: ムムム
森へ
13/100

森へ

リアルではチュウタ、ダイ、ミニコ

ゲーム内ではセン、モンド、ミニッツと呼び方を変えています。

混乱するかもしれませんがご了承ください。

 リアルの時間を確認してみると12時を過ぎていた。

 昼飯落ちか。

 自分も落ちるか。


 ヤクミチに事情を説明すると、それなら自分もと言ってきたのでフレンド登録をしてログアウトする。





『魅了羽か、残念だけど持ってないよ』


 ログアウト後にダイに電話を入れて見たが返事は芳しくない。


「そうか、森にいる虫食い蜂って魔物のドロップで良いんだよな?」

『そこは合ってるよ。今回は森ゴブリン狙いだったし、それに羽はレアドロップだよ』

「そうなのか?」

『そうだよ、でもレアと言っても素材アイテムだから頑張ればそれなりに集まりはするよ』


 無いなら狩りに行かなきゃいけないよな、しかしPT用狩場の中頃か、ソロでは無理だろうな。


『しかし羽なんて一体何に使うよ?』

「<魅了玉(チャームボール)>を作るのに必要なんだよ」

『<魅了玉(チャームボール)>?たしか魅了状態にするアイテムだよね、それこそ何に使うのさ』

「実は封札士についてある程度目処が立ってね、それに使う」

『え?目処ってどうゆうこと?』


 ダイが混乱している。

 何をそこまで慌てているのか。


『βテスト期間中全く使いようの無かった封札士なのに初日午前中だけで発見するってどんなご都合主義だよ』


 ご都合主義言うな。

 たしかに偶然の部分がかなり大きいけどな。


『もしかして囲まれても封印すればいいとかってアイデアかな』

「ち、違うぞ」


 危なかった。


「とりあえず飯食べたら手伝ってくれ」

『解ったよ、ミニコにも連絡しとくよ』

「頼む」


 昼ごはんを食べ終わり後片付けも終わらせてからログインをする。





 ログインした場所は勇士の像の近くだった。

 ランダムログインは終わったらしい。

 ウィンドウを開きモンドにTELをする。


『先ぶりだよ、東門で待ってるよ』

「解った準備してから向かう、少し時間をくれ」

『待ってるよ』


 モンドとミニッツと合流する前に装備を整えなくては、まだ初心者装備だよ。

 露店通りに着いたらすでにヤクミチがログインしていた。


「おうセン。羽は有ったか?」

「いえ、どうやらゴブリンを狩ってたらしく羽は持って無かったんですよ」

「そうかってことは狩りに行くのか?」

「そのつもりですよ」

「なら頼まれて欲しいんだがよ、俺も狩りに連れていってくれないか。もちろんPT枠に余裕が有ったらでいい」

「狩りにですか?確認してみますね」


 モンドにTELして聞いたところ、今回参加はモンドとミニッツだけらしい。

 他の人たちはまだログインしていないようだ。


「大丈夫そうですけど、何で参加を?」

「そりゃ、自分で集めた方が安上がりだからよ。それに俺が居た方が良いことあるぜ」


 PT用の狩場だし人数が居て困ることないか、なにせ一番の役立たずと言われてるのは封札士だしね。

 もちろんそんなレッテルは直ぐに剥がすつもりだけど。


「わかりました、途中武器屋に寄ってから行きますね」

「おう、しかしおめえ少し口調固いな。これからPT組むんだしザックバランといこうや」

「わかったよ、それで露店はいいのか?」

「無人露店にしとくよ、ログアウト中もそうしてたんだぜ」


 そんなことも出来るのか。

 ヤクミチと会話しながら武器屋でロングソードを買う。

 やっと強くなったような気がする。


「気だけだな、どうせなら防具も買っとけよ」


 ザックバラン過ぎるだろう。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ