すべての始まり
なぜ人気学園物のアニメよく高校の入学式から始まるのか……。みたいなしょうもないことを考えながら始めての高校に向かっていた。
そう、今日は高校初日、つまり入学式だ。
高校といったら彼女作るだの、部活でインターハイだの抜かしているやつがいる。しかし、現実はそう甘くない。
彼女なんて作れるはずもないし、部活でインターハイに行くなんてごく一部の奴らだけだ。現実を見ろ、現実を…。
かといって俺も現実を見てるわけではない、むしろ現実逃避をしている。アニメのような世界に生まれたかった…など、よーく思っている。
冒頭の疑問も学園物ライトノベルを見てよく思っていたことなのだ。
まあ、休みの日はライトノベルを読んでるかゲームをしてるかの俺が言っても、何にも説得力はないけどな。
入学式の様子は語ることもないだろう。校長の意味がわからない話を眠くなるくらい聞かされたくらいだ。
入学式が終わったら自分のクラスとなる1年4組に向かった。
担任の山崎たる人のどうでもいい自己紹介を聞いたあと、こう言い放った。
「それでは、自己紹介をしてもらおう」
まあ、当たり前の流れだ。
それぞれ自分の名前、趣味などを適当なことを出席番号順に言っていった。
俺は、
「ただの人間には興味ありませんこの中に宇宙人(以下略)」
見たいな事を言おうかと思っていたがただの痛い人になるのは嫌なのでやめておいた。
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なんとか、無事に言い終えた。
ふう、安心した。
この後のことはめんどくさいので省かせてもらおう。
授業らしくない授業が終わり、そのまま帰ろうとした時。
「おい、ちょっといいか」
後ろから声をかけられた。しかも女の声。正直言って対応するのは面倒くさいが無視はさすがに駄目だと思ったのでいやいやながらも対応した。
「なんだ」
「お前確か、一中出身だよな。初日から1人で帰るのはさすがにあれだから一緒に帰ってくれないか。
もちろん方向は同じだ」
「あー、別にいいけど」
なんと、初日から誰かと一緒に帰るとは思わなかった。しかも女子からの誘い。俺でなくても嬉しいだろう。
ちなみにこの高校に入ったやつらで仲のいいやつはほとんどいない。
下校中に話したことをまとめよう
彼女の名前は深紅ケイト。日本人とアメリカ人のハーフらしい。髪は金髪、髪型はセミロング(大体肩のちょい下)。
高校に入ったと同時に引っ越してきたらしい。
……たぶんこんな感じだろう。
なぜか流れでメアドを交換した。我ながらこの行動力を褒めたいと思う。
しかし、これが俺を暇人から多忙人とすることになるすべての始まりとはな……
今思えば、少し変だったとも思えるが。……冗談だ。
まあ、不定期に更新していきます