【童話】大怪盗と天の川
2025.8.3UP
↓↓書いた当時の私の「あとがき」から
『大怪盗と天の川』は、前にお題をいただいて作品を発表するHPで、作った作品です。
お題は何だったのか覚えていませんが、この怪盗のキャラクターは私は好きです。
もうそろそろ初夏ですからね!!
夏らしい作品です。
一人の大怪盗は、世界の宝石を奪いつくし、悩んでいました。
(ほしいものはすべて手に入れた、けれどまだほしい。何かもっときれいなものはないか。)
大怪盗が夜空を見上げると、そこにはたくさんの星が、宝石のようにきらきらと輝いていました。
「これだ!」
怪盗は世界一の宝石を奪うことを思いつきました。
それから大怪盗は、毎日、毎日長いはしごを作り続けました。
そして長い年月をかけて一本の長いはしごを完成させました。
「やったぞ、これで夜空に輝く世界一の宝石を盗ることが出来る!」
その日の夜、さっそく大怪盗は長いはしごを使い、たくさんの星を盗みました。
盗った星は、今まで見たもの以上にきらきら輝き、色とりどりで、大怪盗はとても満足しました。
「星を盗った怪盗なんて、俺のほかにいないだろうな。それに、空から星がなくなっていたら、きっとみんなびっくりするだろうな。」
そう思い、大怪盗は地上に降りてもう一度夜空を見上げると、そこにはいつもと変わらないきれいな星空がありました。
しかし大怪盗のもっている袋には、たくさんの星が。
「どうしてだ、こんなにいっぱいの星を盗ったのに、どうして何も変わらないんだ!」
そこで大怪盗は、ひたすら星を盗り続けました。
人々が驚く顔をどうしても見たかったのです。
しかし、盗っても盗っても星はなくなりません。
それでも大怪盗は星を盗りつづけました。
ところがある晩、大怪盗がいつものように必死になって星を盗っていましたが、大怪盗が高いところにある星を盗ろうと手を伸ばすと、持っていた袋が落ちてしまいました。
今まで大怪盗が盗った星が流れていきます。
「あー、せっかく盗ったのに。」
悔やんでも、もうどうしようもありません。
星はどんどん夜空に流れていきます。
「ちきしょう、もう少しでみんなを驚かせることが出来たのに!」
その時、地上からたくさんの拍手がわきおこりました。
「お父さん、見て。星が川に見えるよ。」
「そうだね、きれいだね~。」
地上の親子は言いました。
大怪盗があわててはしごを降りて夜空を見ると、そこには大きな天の川が出来上がっていました。
みんなが大きな天の川を見上げています。
「だれがつくったの?」
小さな男の子が母親に聞きました。
「きっと、神様がおつくりになったのよ。」
大怪盗はその答えにがっかりしましたが、みんなに気づいてもらえたことをとてもうれしく思いました。
「まあ、いいか。神業をなせる大怪盗様は、この世に俺しかいないからな!」
そういって、大怪盗は夜の闇に消えていきました。
end.
本当は、七夕にUPしようとしていたんだよなぁ。。。
2025年の旧暦七夕は8月29日。
その前にUPできたということで良しとしよう!




