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Forever.  作者: ゆ い
17/43

三章 一話

三章突入です。


現在に戻ります(´・ω・`)


家に着いた私は、自分の机について予習をまた始めた。


ノートに文字を書こうとするが、どうしてもとまってしまう。


私は思った。


 気になる?


 美貴が。


中学であんなことがあってから、美貴はあまり私に話しかけなくなった。でも、高校に入った瞬間、中1の時のように話しかけてきて、今日は腕を掴まれ、泣かれた。


おかしいと思った。


すると、階段を上がる音がした。恐らく美貴だろう。


もしかしたら私の部屋に入ってくるんじゃないかと思っていたが、暫くしても、誰も入ってくることはなかった。


安心したような、複雑な気分。


この日はなかなか内容が頭に入らなかった。



~~~~~~~~



 次の日の休み時間、私は席について本を読んでいた。


美貴はもうすでに友達を作ったみたいだった。楽しそうに話している。


あの笑顔をみると、昨日の事はなんだったのか益々解らなくなってきた。


「橘さん。」


誰かに呼ばれた。私の机の前に誰かいる。


本から目を離して上を見上げると、背の高い眼鏡をかけた女の子。


「え・・・」


私はびっくりして、一言しか言えなかった。


「あ、えっと・・・それ、青山さんの小説だよね?」


青山さん?私は呼んでいた小説の表紙を見ると、作者が青山静と書いてあった。


「私もね、それ、読んだことあるよ・・・青山さんのかくファンタジー好きで・・・」


照れくさそうに目をそらしながら女の子は言った。


このこ・・・


「あ!私、深山智恵。小説、大好きなんだ・・・」


「あ、そうなんだ・・・私橘美夏。私も、小説好き・・・」


そういうと、深山さんはにこっとした。


・・・かわいい。


「私、その主人公の友達のヒロキが好きなの。性格がかっこよくて・・・」


「あ!あの主人公を殴るシーンよかったよね。愛情がこもってた・・・」


「愛情って・・・!おもしろいね橘さん。」


フッと笑う深山さん。


私、おもしろいんだ・・・


この日をきっかけに、私は深山さんと小説について語りあい始めた。


その時間はとても楽しくて、美貴のことなんて頭になかった。



~~~~~~~~~



昼休み


私は深山さんを昼食に誘おうとした。が、深山さんの姿が見当たらない。


授業には受けていた。もしかして、購買でパン売り切れちゃうから早く行ったのかな?


 ・・・少し残念。


私はいつも通り、自分の席で弁当を広げた。


と、その前にトイレに行きたくなったので、トイレに向かった。


トイレのドアを開けようとすると、中から話し声が聞こえる。それに、なんか揉めてる様子。


ここは第2校舎のトイレ。人通りが少ない。


私はドアに耳を当てた。



「ねぇ、メロンパンじゃないってどうゆうこと?」


・・・は?話の内容がよくわからない。


「ご、ごめんなさい・・・本当になくて・・・」


この声、


深山さんだ。





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