二章 九話
誤字脱字あったら、
教えてくださいorz
この日から私は、友達に無視され始めた。
私は小学校の時のように、教室に一人でいた。
誰も話しかけてくれない。休み時間もずっと席について、本を読んでるだけ。
たまに視界に入る。美貴が友達に止められる姿。私に話しかけようとしているのか解らないけど、しばしば動こうとする美貴の腕を掴み、もとに連れ戻す友達。
だから私は、ずっと一人になった。
すると、後ろから話し声がした。
「なぁ、最近橘美夏のほう加奈子達にシカトされてね?」
加奈子とは友達の一人のこと。
「ああ。可哀想。俺、話しかけてくる・・」
この声は・・・浅田君?
『可哀想』
心配してくれてる・・・嬉しい・・・・
「やめとけ。お前に目いったらどうすんだ?女子は怖いんだぜ?」
一人の友達が浅田君を止めに入った。
私を心配してくれる人はいても、こうして誰かに止められてしまうんだ。
私ってなんなの?
近寄ったら災いを齎す人間?
どんどん嫌な方向に考えていってしまう。
前向きだった以前の私は、もうどこかに行ってしまった。
浅田君はともかく、美貴だけは・・・
美貴だけはどんなことがあっても私のそばにいてくれると思っていた。
「・・・嘘吐き。」
本を強く握りしめた。
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あたりが暗くなり始めたころ、私は部屋で予習をしていた。
―――コンコンッ
「美夏・・?入るよ」
美貴だった。私は無視をした。私がみんなにされてるように。
返事をしてないのにもかかわらず、美貴は私の部屋に入ってきた。
「・・・何も言ってないんだけど。」
私はペンをおいて、美貴を睨みつけた。
「ごめんね・・・もっと早く気付けばよかった・・・このことに。」
早く?もう無視されてから1か月近くたっているのに?
直ぐにわかることじゃないの?
「無視されていることはなんとなくわかった。でも、理由がわからなくてどうすることも・・・」
私はいすから勢いよく立ちあがった。
「じゃあなんですぐ私に聞かないのよ!それですぐわかることでしょ!?」
「美夏にきいてほんとに理由がわかるの?美夏を傷つけるだけじゃないの?」
「なにが傷つけるよ・・・もう無視されてる時点で傷ついてるっていうのに!」
私は無我夢中になって、部屋にあるものを美貴に投げつけた。
「出て行って!美貴なんてもう信じない!大っきらい!」
「いっ・・・いた・・・美夏!!」
美貴が痛がりながら私の名前を呼ぶ。
私は無視する。
「出てけ!お前なんてもう知らない!姉妹でもなんでもない!出てけ!」
美貴は泣きながら私の部屋を出て行った。
私は美貴の姿が無くなっても、ずっとドア目がけて物を投げつけていた。
気付けばあたりは散らかっている。まるで泥棒が入ったかのように。
目覚まし時計やクッションの隙間に、赤い斑点が床についていた。
・・・血?
美貴のかも・・・
私はすぐにその血を拭いた。
私の心は、憎しみでいっぱいだった。
でも認めたくなかったけど心のどこかで美貴を心配していた。