二章 八話
感想、アドバイス等あれば
お願いしますorz
その日、私は美貴が帰ってくるまでには泣きやもうと努力をした。けど、美貴と両親がその日家に帰ってくることはなかった。
布団にくるまっていたら、カーテンから日が差し掛かった。それがもう朝だと知らせてくれる。
・・・・学校、行きたくない
――――ピリリリリリ
携帯が鳴った。恐る恐る携帯を開くと、画面には非通知の文字。
ゆっくりと通話ボタンを押した。
「・・・もしもし。」
「美夏おはよ。美貴です!」
美貴だ。
「ごめんね昨日おばあちゃんちに泊まることになって。昨日の夕方くらいに電話したと思うんだけど切れちゃって・・・」
・・・もしかして、2度目の電話は美貴からだった・・・?
私最低。
「大丈夫?今から帰るから今日は学校行けない。先生には連絡しとくから。美夏は行っておいで?」
「いっ・・・嫌!」
「え?」
思わず叫んでしまった。
昨日の事を美貴に言うべき?
どうしよう・・・
「・・・美夏?」
心配されてる。どうする?どうしよう?
言う?言わない?
――――プツッ!・・・ツーツー
電話が切れた。
あわてて自分の指を見るが、ボタンは触っていない。
非通知だったし、もしかしたら公衆電話からかけてカードきれたのかも・・・
悩んでいる間に電話は切れてしまったため、美貴に昨日の事を伝えることができなかった。
今日学校に行かなかったら逆に美貴に心配されちゃうし、友達にも怪しまれる。
私は決心して、学校に向かった。
~~~~~~~~~
私は恐る恐る教室に入った。教室を見まわしたが、いつもの風景と変わらない。
そして、友達の姿が見当たらない。
不思議に思った私は、取り合えず席に着こうとした。
―――――ガシッッ!
「美夏。」
掴まれた肩のほうを向くと、顔が険しい友達の姿。
ま、まさか・・・・・
「ちょっときて?」
友達はそう言って私の腕を掴み、私は人気のない廊下に連れて行かれた。
「ねぇ美夏。昨日なんで美貴の家にいたの?」
友達が私の顔の目の前で訪ねてきた。それはもう、ものすごく怖い顔で。
私は何も答えることができず、その場につったっていた。
すると友達がため息をつき、私を突き飛ばした。
「なんで嘘つくの?美夏最低。」
そう言い放ち、友達は行ってしまった。
『最低』
はじめてその言葉をだれかに言われた。
私たちが双子ということはばれてない。でも、ふいに涙が出てきた。
おかしい。昨日はばれることが怖くて怯えていた。
実際ばれてないはずなのに。
私は涙を拭いて、教室に向かった。
もしかしたらこれから私は友達に無視されるのかもしれない。
また、あの小学生の時のように。
こうなったらもう美貴には相談できない。
友達がそのことを知ったら私になにかしてきそうだから。
じゃあ私は誰を頼りにすればいいの?
拭いたはずの涙が、込み上げてきた。
止めようとしても、零れてくる。何度も何度も。
どうしようもなく、私は1時間目ずっとトイレにいた。