縛られる
部屋の中には、10代と思しき少年少女が、全裸で黒い縄に縄化粧されていた。
全部で、六人。部屋の片隅に座っている。
中央には一客だけ革張りの椅子が置いてあり、そこには筋肉質な壮年の男が座していた。
「ようこそ、シルベスター卿。ジャック。楽しい時間を過ごそう。シルベスター卿は中央へどうぞ」
ジャックは入り口に陣取り、傍観の構えだ。
タゥは中央に進み出て、絨毯の上で膝を折った。
「シルベスターだ。今日は宜しく頼む」
「近くで見ると益々男っぷりが上がるようじゃないか。いいねぇ。君の凄腕のダンスはこの目で見させて貰ったよ。それで思ったんだ。君には鞭がよく似合う。……お前たち、脱がせなさい」
脇によけていた少年少女が、タゥに手を伸ばす。
礼服が丁寧に剥がされ、全裸に剥かれた。
「ううむ。実に良い筋肉をしているっ! ……縄を持ちなさい」
少女が真っ赤な縄を男に手渡す。
男はタゥに近付くと、迷いなく縄をかけた。
ぴっちりと真っ赤な縄で縛り上げられたタゥは、扇情的で美しかった。
「ああ、やはり美しいっ! 興奮しすぎて昇天しそうだっ!」
男はしばらく戦慄いていたが、少年から鞭を受け取ると、四つん這いのタゥに雄々しく鞭を振るった。
ぴしりぴしりと痛みが走り、尻に赤い線が走っていく。
「ああ! 鞭の跡は君の白い肌によく似合うっ! あーっはっはっは!」
男は雄々しく笑い、嬉々として鞭を振り抜いた。
それから、半刻ほど経っただろうか。
タゥの尻は真っ赤に腫れ上がり、白い肌が見えない位打たれていた。
それだけに留まらず、男の鞭はタゥの全身に及んでいた。
肩、背中、脇腹、尻、足──
それだけ数多の鞭を振るった男は、さすがに息を切らしていた。
椅子に腰掛け、ワインを運ばせる。
ワインを飲みながら、男は命じた。
「さぁお前達、始めなさい。お客人を楽しませるんだ」
男の命令が届き、少年少女が動き出す。
タゥの周囲に陣取り、一斉に舌を伸ばした。
鞭打たれて赤く火照った肌である。
普段より感覚が敏感で、タゥはぞくりと震えた。
あっという間に兆した中心が、頭をもたげる。
少女がタゥと床との間に滑り込み、口淫を始めた。
タゥは快楽で顔が歪み、声を漏らした。
「ああ……っ、ああ……っ」
「素晴らしい。快楽に歪む君も美しい、シルベスター卿。さて、いくときはどんな顔を見せてくれるかな?」
身体を舐めている少年少女の動きが、より一層激しくなる。
口淫の少女も舌を絡め、タゥは辛抱たまらず射精した。
「いい顔していたよ。君は最高だ。あーっはっはは」
男は満足げにワインを傾けた。
タゥはそのあと二回も射精するまで解放して貰えなかった。
やっと縄を解かれて、身体の調子を確かめる。
身体は問題なく、タゥは服を身に付けた。
「今日は楽しかったよ。ジャック、礼金は弾むから期待していたまえ」
「ありがとうございます、グレンジャー卿。では、失礼します。……ほらタゥ、帰るぞ」
「ああ、いま行く」
タゥはジャックと共にこの豪邸を後にした。
「タゥ、すげえ色っぽかったぜ。俺も立ちそうだったわ」
「ジャックも楽しめたようで何よりだ」
「あとは、いくら貰えるか、だな」
タゥはしばしジャックとたわいない話を楽しんだ。
馬車の中で着替えを済ませたタゥは、道具屋で下ろして貰い、セグに乗って帰った。
狩りを終えてその夜、その身に残された跡を見てレアは非難の声を上げた。
「あなた……肌が真っ赤だわ……」
「だから晩餐の時、全身叩かれたって言っただろう。痛くはないが、熱を持っていて触るとぞわぞわする」
「あら……じゃあ舐めてみましょう……」
「ああ……いい、レア……」
レアの舌は、心地よかった。
タゥはたまらずレアを押し倒した。
二回戦を終え、心地よい疲れの中、微睡む。
タゥは今夜も暖かなレアの身体を抱いて、眠りについた。




