表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ケラソの家のタゥ  作者: yahagi
劇的な再会
89/191

次期族長

 それから三日経って、合同の婚礼の儀が開かれた。

 現在は未婚の娘達による舞の時刻だ。

 力強い舞に、タゥも目線を奪われた。


 レアは、隣に座している。

 あれから、王族のことについては、一切話していない。

 それについて、不満は見られなかった。


「おっ、花冠の交換が始まるぞ」


 ここからでは文言も聞こえないが、二組の夫婦が花冠の交換をした。


 マリアとリズも、大変幸せそうである。


 そこからは祝いの食事が届き始め、美味なる食事に舌鼓を打った。

 勿論、丸焼きの背中の肉も確保し、美味しく食べた。


「あなた……こちらのシチューもお召し上がりになりますか……」


「ああ、貰おう」


 そんな感じで腹を満たした俺達は、新郎新婦が家に帰る様を見送り、帰路に着いた。


 本家から使いが来たのは、その翌日のことである。


 ここは本家、レアの実家だ。

 レアとともに下座に座り、族長ラピグゥと向かい合っている。

 ラピグゥは上機嫌に口火を切った。


「よく来たな、タゥ、レアよ。息災にしていたか?」


「つつがなく。族長ラピグゥよ、此度の呼び出しは一体何の事であろうか」


「うむ。次代の族長候補についてだ。昨日、アスロがルネー家へ婿入りした事によって、本家に残る妙齢の男児はタゥ一人となった。族長に、なってはくれんか?」


 ラピグゥは率直だった。

 真っ直ぐに見つめられて、タゥは正直に話した。


「俺は先日、自分の身の由来が明らかとなった。そんな、生まれながらのケラソ族ではない俺でも、族長を継げるというのか。俺は、自分の血縁のせいで部族に迷惑をかける気がしてならない」


「サランからもキリクからも聞いている。タゥ、お前は貴族の大物の落とし種だそうだな。爵位を継承させるために、子供が必要だと聞いている。迷惑ならもうかけられているのだ。タゥよ、ケラソ族は強靱だぞ。お前の悩みくらい、丸ごと受け止めてやろう」


「族長ラピグゥ……。分かった、俺に出来る事ならやってみせよう。ケラソ族を信じる。族長をやってやる!」


「よくぞ言ってのけた! 俺に出来たのだからお前に出来ぬ道理はない。族長継承は三年後を予定している。それまで励めよ、タゥ」


「わかった。族長ラピグゥの意気に応えたい。三年後を楽しみにしていてくれ」


 ラピグゥと固く握手を交わしたタゥ。

 そして、その頃にはレアはいない。

 レアは満足そうに微笑んで、タゥの未来を祝っていた。



「へえ、ケラソ族の次の族長ってタゥなのか。お前、女に手を着けそうだけど大丈夫か?」


 翌日の道具屋にて。

 失礼な事を言うジャックに、タゥは反論した。


「悪ふざけは全て娼婦でまかなう所存だ。ケラソ族には手を着けない」


「よく言うよ。キリクに聞いたぜ? 嫁入り前の娘が身を捧げて来たそうじゃないか。族長になったらもっとそんな話が増えるだろうぜ」


 そう言われるとそんな気もしてくるタゥである。

 タゥはアカネの実のジュースの容器を返しながら、ジャックに次の話を告げた。


「ところで、弟に無茶ぶりされてないか? ジャックの事は気に入ってたようだし、悪いようにはしないと思うけど、一応さ」


「おうおう、こき使ってくれてるぜ。内容は使いっぱしりなんだけどさ、俺、今日もダンスパーティなんだ。貴族街をこんな走り回るなんて、友人のデビュタントに付き合って以来だぜ」


「へえ、ダンスか。ジャック似合いそうだな。女にもてて仕方ないんじゃないのか?」


「おう、もてまくって仕方ないぜ。なんせ花の独身だからな、俺。まっ、本業に支障ない程度に遊んでるよ」


 ジャックは明るい笑顔でそう言った。


「ところで今日、一人縛りたいんだが、いけるか?」


「ああ、まかしとけ。丁度良いのがいるよ。じゃっ、ウラディカの泉に行こうぜ」


 ジャックは店番を変わって貰い、表に出てきた。

 裏通りを歩き、ウラディカの泉に到着すると、セグを預ける。

 一階で面通ししたジャックによって、タゥは速やかに二階に通された。


 入った部屋は、いつもの革張りのベッドに、簡素な椅子。木箱には真っ赤な縄が詰め込まれていた。


「よぉ、カノン。旦那さんの具合はどうだい?」


「あっ、ジャック……。お陰様で良好に向かっています。今日も宜しくお願いします」


 カノンと呼ばれた女は、紫色の髪を垂らした、年上の女だった。

 青いワンピースを脱いだ身体は豊満で、申し分ない。

 タゥは健康そうな身体に気を良くすると、カノンの身体を縛り上げた。

 見事な縄化粧に自画自賛しながら、タゥは椅子に手をついて四つん這いになるように言った。

 カノンは従順に言うことを聞き、後ろを向いた。


 後ろから押し入り、腰を振る。

 カノンの押し殺した喘ぎ声が、部屋に響く。

 タゥは達するまで好き勝手に腰を振り、胸を揉みまくった。


「あっ、あっ、あっ……」


 それにしても、色っぽい女である。

 ジャックの話によると旦那がいるそうなので、多少無茶しても平気だろう。

 タゥは玩具を取り出し女に突っ込むと、腰のものをしゃぶらせた。

 女はタゥの出したものを素直に飲み込む。

 そのうちジャックも混ざってきて、二人で二回戦ずつ楽しんだ後、カノンを解放した。


「あの……。とっても、良かったですわ……」


 頬を染めてそう言うカノンに、タゥも心から笑顔を返した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ