子作りはなし
「爪先に口付ける一夜限りの恋人……訳ありのお嬢様……全てが刺激的で、とても素敵なお話でしたわ……。それに、今度は本物の貴族……。あなたの魅力は留まる事を知らないようね……」
「でも、所詮はジャックのお遊びだからな。俺だけじゃどうにもならないさ」
レアは、晩餐の後片付けを始めた。
「ジャックが……町の領主の息子だなんて……驚きだわ……。なんだかこれからも貴族と縁を紡いでいきそうね……」
「それはどうだかな。貴族の娘というのはどうも壊れやすい飴細工の如しでな。縛る気にもなれん。俺はもっと骨太の女がいい」
レアは自分も当てはまらないと感じたのか、頬を膨らませて抗議した。
「そんな事を言ったら、骨太の女がこの家に集合してしまいますわ……。あなたの魅力は罪だわ、タゥ……」
タゥは床を延べ、レアを抱きしめた。
「俺はお前のものだ、レア……」
そして長く甘い夜が過ぎ、タゥはレアを抱きしめて眠った。
「あっ、あっ、あんっ、あんっ、あんっ」
翌日、タゥは全裸のマリアを、後ろから犯していた。
ここはルネーの家であり、マリアの部屋である。
布団は敷いてあり、わずかに乱れていた。
「あんっ、あんっ、あんっ、あああーーーっ」
マリアは絶頂に達し、タゥも射精した。
マリアを押し倒し、その豊かな胸に顔を埋める。
今日も三回戦を楽しみ、タゥは満足だった。
「タゥ……、リンリの家のエイダって知ってる?
中央じゃなくて、西の子なんだけどね。私をわざわざ訪ねて来たんだ」
「知らないな。何のようだったんだ?」
「その子はね、タゥの事が好きで、のぼせ上がっちゃってるの。17歳になって、いよいよお見合いも本格化してきて、逃げ場がないみたいだね。出来れば、三年後を待ちたかったって言ってたよ」
「それは得難い話だが、俺に出来る事はあるまい?」
三年後まで待てないというのなら、俺に出来る事はない。
会っても、意味はないように思う。
「それはそうなんだけどね。思い詰めすぎちゃって、自分も子供を産みたいって言ってきたの。ご両親は大反対。見合い先の家も一緒になって、説得している最中みたいなんだ」
「俺の子供を、その娘が産むというのか。マリアの件はあるが、それは無理筋であろう」
「そうだよね。それで、処女をタゥに捧げたい気持ちが強くって、そのやり方を私に習いに来たっていうわけ。困った子でしょう?」
布団で二人、寝転んで話す。
指を絡めた手は、暖かい。
「困った子だな。結婚する男の為に、処女は残してやりたい。どうしても俺に捧げると言うのなら、ちょっと舐める程度だな」
マリアは起き上がってタゥに言いつのった。
「それ、やってあげてくれる? あんなにタゥを好きなんだもん、好きな人に触れられたいって思うのは、当然だよ。見合いも本決まりしちゃうみたいだし、その前に良いことがあるといいと思うんだよね!」
マリアは、寛容だった。
「分かった。リンリの家のエイダだな? 明日、向かおうと思う」
「よろしくね、タゥ。私もそれくらいなら良いんじゃないかと思ってたんだぁ」
マリアが嬉しそうだったのでタゥも笑い、マリアをもう一度抱き寄せた。
翌日、リンリの家に到着したタゥは、早速ご両親に囲まれていた。
「改めまして、エイダの父ですぞ。ケラソの家のタゥには、わざわざ足労をかけて申し訳ない。エイダもすぐに来ますからな!」
「まずはアカネの実の酒をどうぞ。エイダが面倒な事を言い出してごめんなさいね。どうぞゆっくりしていって頂戴」
アカネの実の酒を飲みながら話を聞いていると、一人の少女が広間へ入ってきた。
スミレ色の綺麗な瞳をした、小柄な少女である。
髪は淡い金色で、後ろで一つの三つ編みに括っていた。
「タゥ、来てくれてありがとう。私の部屋へどうぞ」
「エイダ。もう連れて行ってしまうのか?」
「私が用事があるんだもの。いいでしょ」
タゥが立ち上がると、父は真剣な声音で述べてきた。
「タゥ。子作りはなしでお願いしますぞ!」
タゥは頷いて、エイダの後を追った。
エイダの部屋には、布団が敷いてあった。
真ん中に座ると、エイダも隣に座った。
「改めまして、リンリの家のエイダです。どうか私を抱いて下さい。宜しくお願いします」
エイダと視線が合うと、真っ赤になって俯いた。
エイダはタゥが大好きだ。
美しい金髪に、青い瞳。美しい顔に逞しい身体。どこか作り物めいた美しさに、エイダは一瞬で恋に落ちた。
エイダは夢見心地でタゥの青い瞳を見つめ、降ってきた唇に身を任せた。
タゥはエイダに口吸いしながら押し倒し、ゆっくりと服を脱がせた。
エイダを全裸にした後、自分も服を脱ぐ。
股間に視線が集中している事に気づき、苦笑すると、あぐらをかいて手招きした。
「……興味あるか? 舐めて見ろ」
そう言うと、エイダは素直に舌を伸ばした。
しばし、エイダの口淫を楽しむ。
「そう、口に含んで舐めて……そうだ」
エイダの頭が上下し、射精感が高まる。
やがてエイダの口に出したタゥだったが、喉を鳴らして飲み込むエイダを見て、撫でてやった。
ぼんやりしているエイダを押し倒し、首筋を吸う。
白い肌に鬱血した跡が散り、なまめかしい。
タゥは胸の先端を舐めながら胸を揉む。
エイダは細やかな声を上げて喘いだ。
へそを舐め、更に下へ。股を開かせて陣取り、そこへ唇を寄せた。
敏感な場所を舐め上げると、エイダは泣き声のような喘ぎ声を上げた。
「あっ、あっ、あんっ、あんっ、あんっ、あんっ、あんっ、あんっ、あああーーーっ」
絶頂を迎えたエイダの身体は熱く蕩け、瑞々しい。
タゥは半刻ほど口淫を続け、エイダをいかせまくった。
「はぁ、はぁ、タゥ……っ、気持ち良いよぉ、このまま私の処女も貰って……秘密にしとくから……」
「うん? 秘密は興味深いが、約束は約束だ。入れたりせんよ。それにしてもまだ物足りなかったか」
言って、タゥは股に顔を埋めた。
また半刻ほどして顔を上げた頃には、くんにゃりとしたエイダが仕上がっていた。
「タゥ……。すっごくすっごく気持ちよかった! ありがとう……」
エイダは、幸福そうに微笑んだ。




