キリクの伝言
「……そんなわけで、邪魔者が入った。エオリオは純粋にジュネを愛しているんだと思う。思い詰めすぎて突撃してしまった訳だな」
「あなたは……不完全燃焼ですわね……。それにしても……ジュネの大変美しい様子が……目に浮かぶようでしたわ……。あなたが大変嬉しそうで……わたくしもうれしゅうございますわ……」
「うむ。とても楽しいぞ。しかし今日は不完全燃焼だったからな。近いうちにもう一度行こうと思う」
レアは晩餐を食べながら頷いた。
「そう言えば……キリクから伝言です。どうにかおりいってもう一人面倒を見て貰えないかとの事でしたわ……」
「もう一人だと?! ジュネは特別に付き合っているが、俺は男色ではないのだぞ」
「今度は本当に一度で良いそうですわ……。男色の男は見つかっても、受け入れる側だそうで……。あなたのように男を抱ける男は、なかなか見つからないのだそうです……」
「仕方ない。キリクには世話になっているし行くとするか。どこの誰だかわかるか?」
俺は背中の肉のステーキを噛みちぎった。
「はい……。ウゾの家のワッズと言って、西の集落の住まいだそうですわ……」
「そうか。明日行ってくる」
「はい……。ご感想を、お待ちしておりますわ……」
レアは緩やかに微笑むと、晩餐の片付けをした。
レアの暖かな身体を抱きながら、タゥは今日も眠りについた。
翌朝、ウゾの家に向かってセグを走らせる。
セグは手足のように言うことを聞き、とても快適だ。
ウゾの家に着き、手綱を近くの木に縛り付けた。
「ケラソの家のタゥだ! ワッズに会いに来た!」
名乗りを上げ、戸板を叩くと閂が外され、中から筋肉質な男が出てきた。
顔は、綺麗な方だと思う。それよりも何よりも、そのムキムキな筋肉が素敵だった。
「おう、これが"英雄"か。まさかこんな美男子とは、思ってもいなかったぞ。俺がワッズだ。良く来たな。さぁ、上がってくれ!」
広間に足を踏み入れ、下座に座る。
少し乱雑なその部屋は、男の一人暮らしらしい様相をしていた。
「改めて、俺がウゾの家のワッズだ。来てくれて嬉しい。俺は噂に名高いジュネとは似ても似つかん無骨な男だ。どうだ、抱けるか?」
性急に言いつのってきたワッズの髪は黒褐色で、ひとつの三つ編みに纏められている。
瞳は緑で、必死な色をたたえていた。
別段、顔は悪くないし、素敵な筋肉をしている。
抱くのに、支障はないことだろう。
「俺は男色ではないが、抱けると思う。しかし、手慣れた男娼に頼むという道もあったのではないか?」
「無論のこと、それも考えた。しかし、軟弱な町の人間にこの身を預ける気には、どうしてもなれぬのだ! どうか"英雄"よ、俺の処女を奪ってくれ! その後は一切面倒をかけさせん!」
ワッズが、素敵な筋肉を震わせながら懇願した。
タゥは静かに「いいぞ」と答えた。
広間に床を延べ、しばし待つ。
戻ってきたワッズは、全裸だった。
「水浴びしてきた。タゥに願いたき事があるのだが、聞いて貰えるだろうか?」
「うむ。どんな事だ? 要望はどんどん言って貰いたい」
「俺はこんななりをしているが、女になるのは初めてだ。少し怖い故、無茶はしないで貰えるか。あと、タゥの腰のものを舐めたい。それと、俺の尻をねぶってくれ」
「わかった、優しくする。後は、一つずつやっていこう」
言いながらタゥはワッズに脱がされ、全裸となった。
「へっへっへ。これでもう、逃げらんねぇぜ」
「ワッズ、お前そういう台詞似合うなぁ」
ワッズはタゥを押し倒し、噛みつくような口吸いをした。
舌を絡め合い、唾液を飲ませ合う。
舌をきつく吸われたタゥは、なすがままだ。
首筋を強く吸われ、胸の尖りを弄られる。
じっくりと舐められて、タゥは流石に声を上げた。
「ああ……。可愛いなぁ、タゥ……。このまま上に乗っちまいてぇよ」
「せっかくの処女だ。四つん這いか、正常位でやったらどうだ?」
「俺は断然正常位だな。お前の快楽に歪んだ顔を見ながらいきてぇ」
ワッズはタゥを散々喘がせてから唇を離すと、へそを舐めながら下へ降り、タゥのものにむしゃぶりついた。
たっぷりの唾液と共に強く吸われ、タゥはたまらず声を漏らした。
「んっ、んっ、ここも立派なもんじゃねぇか、タゥ。たっぷり飲ませてくれよ」
ワッズは笑顔でそう言って、頭を上下させ始めた。
やがて射精すると、ワッズは喉を鳴らして飲み込んだ。
タゥは起き上がり、もう臨戦状態のワッズの身体をひっくり返して横たえた。
「じゃあ、尻をねぶるぞ」
タゥは言って、ワッズの身体にのしかかった。
ワッズはびくりと身体を震わせた。
尻が段々性器に思えてきたタゥである。
尻に舌を伸ばし、そこをねぶる。
ワッズは、気持ちよさそうに声を漏らした。




