三年以内
「ファミーナ、次は奉仕だ。起き上がれ」
ファミーナはようよう起き上がると、タゥの言うとおり腰に唇を寄せた。
「うむ。……巧いぞ。もっと強く吸え。……そうだ」
ファミーナはタゥの言うことを良く聞いた。
やがて口に含み、頭を上下させる。
髪の一筋まで美しい貴族の少女が、奉仕に没頭する様は、生唾を飲み込む程いやらしかった。
「んっ……、出すぞ。飲み込め」
「はいっ、んっ……、あ……っ」
しっかり飲み込んだファミーナを見て、タゥはファミーナを撫でてやった。
「尻をこちらに向けて四つん這いになれ」
意味を理解すると、ファミーナは真っ赤になって拒絶した。
「でっ、出来ません。いくら"王子様"でもそんな事……。恥ずかしすぎます!」
「出来ぬと言うなら仕方ないな。縛ってやるから、大人しくしろよ」
「えっ……、きゃあっ」
タゥは真っ赤な縄を取り出すと、ファミーナを四つん這いに縛り上げた。
白い肌に赤い縄が映え、ファミーナの尻は無防備にさらされている。
その尻を撫でながら、タゥは己を突き立てた。
「あっ、あっ、あっ、う、動けないっ、あんっ、あんっ、は、激しいよぉっ、あっ、あっあっ、あんっ、あんっ、あんっ、いく、あああーーーっ」
ファミーナの中はきつく、心地良い。
タゥはファミーナに合わせて、射精した。
「はぁ、はぁ。じゃあ、交代しようぜ、ジャック」
「ああ。それにしても縄が真っ赤でいやらしいな。最高に色っぽいぜ」
「う、嬉しくありませんっ! 入れないで、ああ、あっ」
「んな事言っても入っちゃったもんね。また一緒に気持ち良くなろうぜ?」
「あっ、あっ、あっ、あんっ、あんっ、あんっ、あんっ、あんっ、あんっ、あんっ、ああいく、あああーーーっ」
絶頂にわななく身体にジャックは気持ち良く射精した。
タゥは縄を解いてやった。
ファミーナは大きな黒い瞳に涙をたたえている。
「ファミーナ、気持ちよかったよ」
言って、タゥは服を身に付けた。ジャックも身支度を終え、帰り支度は完了だ。
「ふええ……、"王子様"、あたしを家に連れ帰って下さいっ、ここにいたら私、わたくしはっ……っ」
「ここは良い店だ。従順に頑張れば、きっとお前だけの"王子様"が現れるはずさ。じゃあな、ファミーナ」
背中に泣き声を聞きつつ、タゥもジャックも、振り返らなかった。
道具屋に戻り、一息つく。
「いやぁ、思ってたよりずっとタゥの事、気に入ってたみたいだったなぁ。惚れられて悪い気しねぇだろ? ん?」
「そう言われてもな。出来ることはもうないし、ちょっと虚しいよ」
「そういうもんかねぇ。まっ、"英雄"様が望めばどんな女でも手に入るさ。盗賊団ミゴリとの攻防は語り草になってるぜ。ついでに、ミゴリが女にし損ねた男ってのはどいつだって、噂になってる。お前の処女、えらい値がついてるぜ」
「ぞっとしないな。えらく茶化して来るじゃないか、ジャック。俺、俺の女になれって脅されて、結構怖かったんだぜ?」
「そうなのか。でもミゴリも首を落とされてるし、お前に変なちょっかいを出す奴はいないと思うけどさ。少し注意しといてくれよ」
「ああ、わかった。ところでジャック、俺の処女はいくらだって?」
好奇心から尋ねると、ジャックは茶目っ気たっぷりに微笑んだ。
「いくらであろうとも、俺が買い取ってやるよ。だからタゥ、お前は誰にも身体を明け渡すな。怖い思いなんて、していない。そうだろ、タゥ?」
「ああ、そうだな、ジャック。お前がそう言ってくれるなら俺は何にも怖くないさ。実は俺、ジャックならって思ってたんだよなぁ」
「さすが俺。"英雄"様にそう言って貰えるなんて、男冥利に尽きるぜ。あのさ、本気でやりたくなったらマジで相談してくれよ。俺も本気で抱くからさ」
ジャックの真剣な瞳が心地良い。この親友ならば、そう言ってくれると思っていたのだ。
「うん。いくつまでなら良い? 男って若いほうがいいんだろ? あ、でもレアが感想を聞きたがると思うから、三年以内がいいな」
「良いねぇ。嫁さん孝行か? じゃ、三年以内にその気になってくれよ、タゥ?」
ジャックの笑顔に、タゥは元気良く頷いた。
ジュネの言葉ではないが、せっかく綺麗に生まれついたのだ。
親友とエッチな事をする位、許容範囲内であるはずだった。
ジャックと別れ、家に帰る。
タゥは一刻かかる帰り道を、てくてくと歩いた。
中天になり、森に入る。
今日も狩りは順調だった。
夕刻までに二頭の収穫を上げ、意気揚々と解体小屋を目指していた。
解体小屋に着き、分け前を分ける。
分け前をリュックに詰めたら、凱旋だ。
今日の出迎えは、ルネーの家のマリア、ヤジュの家のリズ、ナッキの家のリマである。
「お帰りなさい。みんな無事で何よりだよ」
そう声をかけてきたのは、マリアだ。
「出迎え感謝する。では」
キーヤは礼をして去っていった。
「お帰りなさい、みんな。今日も無事で良かった」
「ほんと、怪我がなくて何よりだね」
そう声を上げたのは、リマとリズだ。
エンジュはリマの手を取って、感謝の言葉を述べている。
そんなエンジュが、ふと思い出したように発言した。
「そうだ、タゥ。お前、ラプカは買うよな? 駆け比べの祭りまであと三ヶ月、そろそろ買う事を考える頃だろ?」
「ああ。丁度明日、ジャックにラプカを見せて貰うんだ。多分、買って帰って来ると思う。エンジュも、ラプカを買うのか?」
「正直、迷ってるんだよなぁ。あと1ヶ月貯蓄して買おうかとも思うし……。本当はすぐ欲しいんだけどさ、駆け比べで嫁さんにいいとこ見せたいし……、やっぱり貯蓄かな」
「そうか。俺も散々迷ったからよくわかる。納得してラプカを買えたらいいな」
「おうよ。駆け比べ、楽しみだなぁ」
エンジュの笑顔に、タゥも元気いっぱい、頷いた。




