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ケラソの家のタゥ  作者: yahagi
無理矢理な結婚
66/191

訳あり

「それでね、タゥ。騒ぎで後回しになっちゃったけど、レアが熱を出したの。いつもの熱だから、問題はないって話だけどね。遅くなってごめん」


「いや。連絡をくれてありがとう。助かるよ」


「かまど仕事はいつも通り本家で受け持つって言ってたよ」


「わかった。ありがとう、マリア」


 マリアはひとつ息をつくと、こっそり囁いてきた。


「ねぇ、夜、こっそり会いに行ったげようか?」


 タゥはドキリとしてマリアに向き直る。


「……いいのか?」


「何かタゥ、寂しそうな目をしてるんだもん。放っておけないよ」


「ありがとう。今夜、話すよ……待ってる」


 マリアは笑顔で頷いた。



 家にたどり着くと、本家の次姉がかまど仕事をしていた。

 挨拶をして、家に入る。


 やがて運ばれて来たのは、具だくさんのシチューであった。それと、背中の肉の炙り焼きと作り置きのパンが添えられる。


 タゥは、食前の文言を唱えてから食べ始めた。


「うむ、美味い。今日もかまど仕事をありがとう」


「とんでもないです。私は、レア姉さんの代わりですから……。じゃあ、今日はこれで失礼します。後片付けには、明日の朝来ますから……」


「ああ。ご苦労さま。レアに宜しくな」


 次姉は頭を下げて、静かに帰って行った。


 タゥは美味なる晩餐に舌鼓を打ちつつ、一人で晩餐を終えた。

 晩餐の後片付けを終えた頃、戸板が鳴らされた。


「ルネーの家のマリアだよ! タゥに会いに来た!」


 閂を外し、戸板を開くと、松明を持ったマリアが立っていた。


「いらっしゃい、マリア。待ってたよ」


 タゥはマリアを部屋に招き入れると、速やかに床を延べた。

 マリアは布団の中央にちょこんと座り、辺りを見回している。


「へーえ。夜のタゥの家って、こんな感じなんだね。なんか、ドキドキしちゃう」


「ああ。密会みたいで、何か興奮するな」


 言いながら、タゥは服を脱いだ。

 全裸のタゥを前にして、マリアは顔を赤らめさせた。


「も、もうタゥ。気が早いよ。今日、落ち込んでた理由を話してくれるんでしょう……?」


 タゥは美しき金髪の美青年だ。

 引き締まった肉体に、均整の取れた身体。

 その彼が欲情している。

 たったそれだけで、目も眩むような色気を漂わせるタゥである。

 その美しい青い瞳が、マリアは大好きだった。

 マリアは胸の鼓動が早くなるのを感じながら、自身の装束に手をかけた。


 全裸となったマリアは、タゥの腰に唇を寄せていた。


「じゅる……っ、んっ、んっ、それで……?」


 マリアはタゥのものを舐めあげながら、話を聞いていた。


「それで、リズと別れた。流石に、寂しいよ」


「そっかぁ。去るものを追わないのは、タゥの美点だね。さぁタゥ、そこに寝て。上に乗るから……」


「ああ、わかった。これでいいか?」


「うん。……んっ、あんっ」


 マリアはタゥの上に乗ってきた。

 大きな乳房が揺れるのを、タゥは下から眺めた。


「あんっ、あんっ、あんっ、あんっ、あんっ、あっ、あっ、あっ、いくっ、あああーーーっ」


 タゥはマリアと一緒に射精した。


 マリアは妖艶で激しかった。

 その後、三回戦を終え、タゥはマリアを抱いて眠りについた。



 翌朝、早朝にマリアと別れ、タゥは町に向かっていた。

 一刻ほどの距離である。タゥは今日もてくてく歩いていた。


 石畳の道が見え、やがて道具屋が見える。

 まず肉屋に肉を売りに行き、銀貨3枚になった。

 そして次は道具屋だ。重いリュックをジャックに渡しながら、鉄粒3つでアカネの実のジュースを手に入れた。


「おお、タゥ。まずは査定だな。よし、銀貨3枚だ。確認してくれ」


「確かに。なぁジャック、早いラプカが欲しい。相談に乗ってくれるか」


「おお、とうとうラプカを買いに来たんだな! 任しとけ、とっときのラプカを用意してやるよ」


 ジャックの頼りがいのある笑顔が眩しい。

 しかし、ジャックは眉を下げて、両手を合わせて懇願してきた。


「タゥ、ラプカは明日に回して、今日は俺に付き合ってくれねぇか。一人、縛って欲しい女がいる」


「構わないが、訳ありか?」


「ああ。話すより見せた方が早い。店に行くぞ」


 ジャックは初老の男性と店番を交代して、表に出てきた。

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