マリア
翌朝、タゥはルネーの家に行くために身支度をしていた。
それにしても、昨夜は燃えたなぁ、と思う。
レアの身体に付けた歯形の数を思い出し、今も身震いしてしまう程だ。
レアは気だるげに髪を編んでおり、体調に不備は見られなかった。
「では、ルネーの家に行ってくる」
「行ってらっしゃいませ、あなた……」
ルネーの家は中央にあり、近所なのですぐに到着した。
戸板を叩いて到着を告げる。
「ケラソの家のタゥだ! マリアに会いに来た!」
中の閂が外され、戸板がからりと開かれる。
中から出てきたのは、綺麗な笑顔のマリアだった。
「いらっしゃい、ルネーの家へ。待ってたよ、タゥ」
これから性交渉をするかと思うと少し気恥ずかしい。
タゥは笑顔を見せると、「ああ。会いたかった」と告げた。
マリアの後について、マリアの部屋へと入る。
マリアの部屋には布団が敷かれていて、我知らずタゥはごくりと唾を飲み込んだ。
まずは下座に座ったタゥは、振る舞いのアカネの実の酒を飲んでいた。
そして、自ら脱ぐといったマリアの脱ぎ姿を堪能していた。
マリアが動く度、大きな乳房が揺れている。
タゥは夢にまで見たマリアの裸体に、とても感動していた。
今はもう、純粋な気持ちで恋情を抱えていた頃とは違う。無理矢理に断ち切った恋情は、強い欲情となっている。好きで、憧れていたマリアを鳴かせる想像をし、タゥはひとり身体を震わせた。
全裸となったマリアが、布団の中に入っていく。
「タゥも、裸になって、おいでよ……」
マリアに手招きされて、タゥは自分の衣服を取り去った。
タゥは、背の高い美しい青年である。
均整の取れた筋肉質の身体に、小さめの顔が乗っている。タゥの裸体はいやらしく、そして綺麗であった。
鮮やかな金髪はこまかく朱色の糸で編み込まれ、背中まで伸びている。
欲情に濡れた青色の瞳は妖艶で、見つめられているマリアは、これからこの美しき青年に捧げるのかと思うと、胸がはちきれんばかりであった。
タゥが布団の中に入り、肌が触れ合うと、マリアは火傷したような心地になった。
「……タゥのそこ、そんなふうになってるんだね。私、びっくりしちゃった」
タゥのそこはまだ平静を保っている。
「そうか? これからここが、大きくなるんだぞ?」
タゥは心配げに声をかけたが、マリアの水色の瞳は欲望に濡れていた。
「うん。すごく卑猥だけど、すごく楽しみだから……大丈夫」
「俺も楽しみだよ、マリア。さぁ、始めよう……」
タゥはマリアの桜色の唇に吸い付いた。
ちゅ、ちゅ、と吸っていき、舌を潜り込ませる。
「あぁ、タゥ……」
マリアと舌を絡め合い、口吸いを楽しむ。
そしてマリアの、大きく柔らかな乳房に手を伸ばした。
両手でも抱えきれないボリュームの乳房に口付けながら、両手で揉む。
マリアの胸は温かく、柔らかかった。
タゥは胸の先端を舌で愛撫し、思う様マリアを鳴かせた。
まだまだこんなもんじゃないぜ、と息を巻いたタゥは、下半身の敏感な部分に指を這わせ、その濡れた場所を擦り上げた。
マリアの湿った声が部屋を満たしていく。
そしてタゥは布団の中に潜り込み、足を開かせ、股の中に顔を埋めた。
「あっ、あっ、タゥ、優しくして……、あんっ、あんっ、あんっ、あっ、あっ、あっ、あんっ、タゥの舌、気持ち良い……っ、あっ、あっ、あっ、いく、いっちゃう、あああーーーっ」
マリアは濡れやすく、いきやすい。
そんな中、タゥは一刻もの間、股を舐め続けた。
たっぷりと口淫を楽しんだタゥは身を起こし、息も絶え絶えなマリアに語りかけた。
「……どうだ? これからが本番だが、頑張れるか?」
「タゥ……すっごい気持ちよかったよ……。まだ天井が回ってる……。さぁ、来て? 一緒に気持ち良くなろう……」
マリアの誘いに、タゥは辛抱たまらず白い乳房に吸い付いた。舐めたり噛んだりして、自らの欲求を満たす。両手で思い切り揉んで、気が済んでから下半身に狙いを定めた。
そこに、一息に突き入れる。
ぱっと、鮮血が散った。
タゥは良い気分で腰を振った。
マリアは苦しげであったが、やがて良い声で鳴き始めた。
「ぁ痛っ、あっ、あっ、あっ、あんっ、あんっ、すごい、気持ち良くなってく……っ、あっ、あっ、あっ、あっ、あんっ、あんっ、あんっ、あんっ、あんっ、あああーーっ」
マリアの中は熱く濡れていて、やがて絶頂に登りつめる。マリアはタゥの身体をかき抱き、絶頂に震えた。
タゥはマリアと一緒に登りつめ、射精した。
「タゥっ、……あんっ、あんっ、あああーーーっ」
二回戦が終わり、ようよう身体を離したタゥは、布団に寝っ転がった。
「はぁ、はぁ……。すごく良かった。マリア、最高だ……」
「あたしも……良かったよ……。初めてでこんな気持ち良くなれるとは思っていなかった……」
マリアは布団の中でタゥに向き直ると、タゥの流した汗を、ペロリと舐めた。
「正直、もっとしたい位なんだけど、時間なんだよね。……タゥ、次はいつ来てくれるの?」
「ああ、明日と明後日は連続で来るつもりだ。本物の夫婦みたいで、ちょっと良いだろ?」
「タゥ……。ありがとう。嬉しいよ」
マリアと深い口吸いをして、今日はおしまいだ。
タゥも身支度をして、ルネーの家を後にした。




