裂帛の気合い
下着を脱がせたリズの股に、タゥの右手が潜り込む。
体毛豊かなそこを撫でつつ、敏感な場所まで指を滑り込ませる。
「あっ……」
そこは熱くぬかるんでいて、タゥの指を歓喜して迎え入れた。
「濡れてる……。気持ち良いか? 動かすぞ」
「うん、わかった。あ、あんっ、あんっ、あんっ、指、気持ち良いよぉ、あっ、あんっ、あんっ、いっちゃった……。ねぇ、もう一度して?」
「中、ぐちゃぐちゃで気持ち良いよ。じゃあ、もう一回な。少し強くするぞ?」
「あっ、あっ、あん、あんっ、激しいっ、あんっ、あんっ、あんっ、あああーーーっ」
「いったか。じゃあ最後にもういっぺんな。ここ、こうやって擦られるとたまらないだろう?」
「うんっ! ああ、タゥ、タゥ! あんっ、あっ、あっ、あっ、あんっ、あんっ、あっ、あっ、あっ、あああーーーっ」
タゥはゆっくりと指を抜くと、下着を履かせた。情欲の炎がゆっくりとしぼんでいく。
今日もたっぷり満足したタゥは、上機嫌だ。
「指だけでこんなになっちゃうなんて、びっくりしたぁ」
「そうか。気に入ったか?」
「うん。閨事にそんな興味なかったのに、興味出ちゃった。これって、ふしだらかな?」
リズが不安そうな顔をしたので、頬に口付けした。
「ふしだらではない。年相応だろう。だが、せっかくなら俺が教えたいな。下手な所で聞くんじゃないぞ?」
「えっへん。こう言うときに頼るのはキリクでしょう。キリクは性教育の先生もやってるしねー」
「キリクか。キリクならまぁ、公平だよな。俺も色々教わったし」
「そうでしょ。あー、なんか楽しみ。今度びっくりする事してあげるから、楽しみにしててよね」
「俺は十分楽しんでるから、お返しは要らないぞ?」
「まぁいいじゃん。それじゃあ、次に会うのは来週だよね。寂しいけど、大人しく待ってるよ」
「ああ。じゃあそろそろ──」
「あ、ちょっと待ってて。お姉ちゃんも挨拶したいって言ってたから。連れてくるね」
「ああ。わかった」
リズは廊下に出て行き、しばらくしてリマをつれて戻ってきた。
「タゥ、約束通りリズに会いに来てくれてありがとう。私も挨拶だけさせてね?」
リマは今日も魅惑的な肢体で、赤い瞳をきらめかせていた。
「俺も会えて嬉しいよ、リマ。また来週、会いに来るから、宜しくな」
「来週は私もいるからねーっ、お姉ちゃん! いつも口淫する訳じゃないんだってー」
「わ、わかってるよ、リズ。それじゃあ、またね、タゥ」
「まったねーっ!」
元気な二人の声に見送られながら、タゥはヤジュの家を後にした。
中天になり、森に入る。
一刻以上をかけて森の奥に踏み入ると、ウスルスが罠にかかっていた。
これで一頭確保したが、今日は夕刻になっても二頭目のウスルスに遭遇しなかった。
仕方なしに帰路を辿ると、途中で飢えたウスルスに遭遇した。タゥは二本の刀を構え、裂帛の気合いをほとばしらせた。
エンジュとキーヤは木に登って避難しており、タゥがウスルスを討ち取ったあたりで、するすると降りてきた。
「やったな、タゥ。さっきの気合いの入った叫び声に痺れちまったぜ。お前、剣の腕前も相当なもんだな」
エンジュの浮かれきった声に、キーヤが答える。
「タゥはこの一年で随分腕を上げたように思う。さっきの一撃は見事だったぞ、タゥ」
「二人ともありがとう。これからも精進する」
タゥはちょっと照れながら、二人に礼を言った。
森の入り口に差し掛かると、出迎えの女達が見えた。ヤジュの家のリマとリズ、ルネーの家のマリア、それと見かけない水色の髪の女がいた。
まずは解体を先に済ませる。二頭とも捌いて、分け前を分ける。今日はキーヤが一頭を持ち帰る日であったので、それ以外をうまく分けた。
出迎えの女達は、まずマリアが気付いた。
「おーい! 今日も無事の帰還お疲れ様!」
「うむ。毎日の出迎え、感謝する」
キーヤはそう言って帰って行った。
そして、エンジュが水色の髪の女に話しかけた。
「あんたは誰なんだ?」
「私は、トマツの家のイズカといいます」
「へえー。大人っぽい美人だな。俺はナッキの家のエンジュだ。宜しくな」
そこでリマとリズが身を乗り出して来る。
「イズカはタゥに会いに来たんだって! 弟が迎えに来るまでしか喋れないって話だから、宜しくね!」
「あたしたちはエンジュと話してるから!」
とかなんとか言って、マリア達三人はエンジュと共に引っ込んでしまった。




