夜伽
その一団は、100名もの軍隊を連れて来ていた。
本隊はすぐさまアスティ家本邸で歓待を受け、旅の疲れを癒やしている、との事である。
聖騎士の隊長ヨナルドは、こう語った。
「カシミール公爵家嫡男ロベルト様がいらしている。ロベルト様は由緒正しき血筋を持つお方でな。軍でも顔が広い。今回は麻薬捜査の指揮を取るため、アスティの町に来られた」
「へえ。公爵家のお坊ちゃんか。雲の上の人すぎて、どうとも思わねえや。別邸にやってくる用事なんてないだろう?」
「どうかな。情報の扱い方はジャックが一番上手い。いずれ、挨拶をする機会も得られるだろう」
そんな会話をしていたのが、先週の事である。
タゥは今日もエッチをする為、アスティ家にやってきていた。
今日の別邸はざわざわしていて、落ち着きがない。
応接間に入室すると、見慣れない男がいた。
美しい金髪の、金色の瞳の男である。
男はタゥを見ると、じろじろと見回してきた。
「君は誰かな?」
「タゥハリス・シルベスターだ。ジャックに会いに来たんだが……」
「そうか、君がワイズマン卿の親友のシルベスター卿か。ジャックなら所用で使いを頼んだ。もうじき戻ってくると思うよ」
「そうか。それでは、失礼する」
タゥは退室し、ジャックの帰りを待った。
ジャックはへとへとの風情で帰って来た。
タゥはジャックに押し倒され、押し入られた。
たっぷりとほぐされたので痛みはない。
ジャックが腰を振り、タゥは喘いだ。
「あんっ、あんっ、あんっ」
「あー、気持ち良い。タゥの中、熱くて狭くて最高だ……」
タゥはこの日もたくさんいき、満足して帰った。
今日会ったのが、公爵家嫡男であるなんて、タゥは知らずにいたのである。
「公爵家嫡男ロベルト様のお召しである。すぐに用意を調えよ」
これに青くなったのは、聖騎士の隊長ヨナルドである。
「シルベスター卿、意味はわかるかい? ロベルト様が、君を夜伽に指名したんだ。残念ながら、拒否権はない」
「なんだって? ……夜伽? 拒否権はない、だって?!」
「公爵家ともなると、そういうものなんだよ。ジャックが奮闘してくれたけれど、どんな美姫よりも君がいいと仰せだ。午前中しか時間がないのは知っている。……大丈夫、手慣れてる人だ。従順にしていれば、すぐ終わるよ」
そこにジャックが駆け込んで来る。
「……ごめんっ!」
頭を下げるジャックに、タゥはいらついた。
「頭上げろよ、親友。ジャックは悪くねえだろ。こんな事ぐらい、どうってことねえさ」
タゥはジャックを小突くと、メイドに着替えを手伝って貰った。
肌馴染みの良いシャツとボトムスを身にまとい、ロベルトの待つ寝室へ行った。
そこには、金髪の綺麗な男、ロベルトがガウン姿で待っていた。
「やあ、待っていたよ、タゥハリス。まずは舐めて貰おうか」
タゥは素直に従った。
「指でいく君も可愛かったが、これを入れたらどうなるだろうね? さあ一緒に楽しもう……」
「あっ、あっ、あっ」
タゥは早々にいってしまったが、ロナルドは鎮まらなかった。
身体の奥深くに楔が穿たれ、タゥの身体も燃え上がる。
何度もいかされ、タゥは喘いだ。
一日きりだと思っていたのに、それから毎日、タゥは呼ばれた。
ロベルトはタゥを気に入ったとの事である。
ジャックの為ならともかく、他の男の為に通うのは苦痛だった。
ロベルトがタゥの上で腰を振り、舌を絡めてくる。
肌を吸われ、胸の尖りを舐め回され、タゥも舌を絡めた。
早く飽きてくれ。
その一心であったが、なかなかお役御免の日が訪れない。
一週間経ってもタゥは夜伽に呼ばれ続けた。
「あっ、あっ、あっ、ロベルト……っ」
「もういくかい、タゥ? おねだりしてみようか」
「俺の奥、突いていかせて……っ、ロベルトのものが欲しい……っ」
「いい子だ、タゥ。たっぷり突いてあげるよ……」
ロベルトはタゥの弱い所を激しく突いた。
タゥは泣きながらロベルトにすがった。
二週間が経つ頃、タゥの身体は熟知されていた。
タゥは後ろから貫かれるのに弱い。
ロベルトは好んでタゥを四つん這いにさせた。
獣のように突き、タゥに声を上げさせる。
「あんっ、あんっ、あんっ」
タゥは快楽の中、ずっとジャックの事を考えていた。
こんなあられもない姿を他の男に見せておいて、おめおめとジャックの元に戻れるだろうか。
その一点がタゥには気にかかって仕方がなかった。
その日も、タゥはロベルトに抱かれていた。
今日は正常位で腰を振り、タゥに口付けている。
「ああ、タゥ……。今日で抱き納めなんて、信じられないよ……。今日で出立するから、君ともお別れだ。この二週間、楽しかったよ」
「ロベルト……」
ちゅ、ちゅっと唇を吸い、舌を絡める。
弱いところを突かれて、タゥは身もだえした。
「さぁタゥ。いかせてあげよう。私を忘れないよう、たっぷり注いであげるからね……」
「あんっ、あんっ、あんっ」
タゥはたっぷりと注がれた後、お役御免となった。
窓から出立の様子を見て、一息ついたタゥである。
タゥはベッドルームに茶とケーキを運ばせ、休憩していた。
帰るにはまだ時間がある。
タゥはケーキをおかわりした。
「……なんだ、思ったより元気そうだな」
「元気を補給してるんだよ。あいつ、中々いかなくて大変だったんだぜ」
「そうか……。お疲れさん。……所でさ、俺もタゥを抱きたいんだけど、いいか?」
ジャックはいつの間にか隣に座っていた。
「ジャック……。俺、あんな事やそんな事をあの男としちゃったんだぜ。そんな俺でも、いいっていうのか?」
「どんな事してたって構うもんか。俺はそのままのタゥが好きなんだよ」
タゥがケーキを食べきったのを見て、ジャックがタゥをベッドに誘う。
「あのな、あの男のもんがまだ残ってるんだよ。一度身綺麗にしてからやらないか?」
「構うもんか。潤滑油がわりになるだろ。さぁ、四つん這いになれや。二週間抱けなかった分、たっぷり突いてやるよ」
宣言どおり、たっぷりと突かれたタゥは、喘ぎ声をあげ、何度もいった。




