飽きるまで
暦が変わり、七月某日。
ある日、タゥは決意した。
ジャックに抱かれよう。
処女喪失の決意をしたタゥは、狩りを休み、アスティ家に向かった。
すみやかに準備が整えられ、タゥは肌馴染みの良いシャツとボトムスに着替えた。
昼食に呼ばれ、美味なる昼食を食べる。
ジャックはにこやかに肉を口に運んだ。
「タゥが決断してくれて良かった。俺もいいかげん、やりたかったから、嬉しいよ。昼からはまた会議だから、夜まで待っててくれよな、タゥ」
「ああ。楽しみにしてる」
タゥはパンを口に運びながら、ごくりと唾を飲み込んだ。
昼食が終わり、夕刻まではナタリーに手紙を書いて過ごした。
メイド遊びはしていない。
それくらい今は、ジャックに夢中であった。
あの剛直に貫かれたらどうなるか──
タゥはどうしても快楽を期待してしまう己を止められなかった。
夕刻になり、晩餐に呼ばれる。
タゥは緊張と共に食事を終え、部屋に戻った。
湯を頼み、身体の隅々まで身を清める。
その後、メイドに案内され、ジャックの寝室へ行った。
部屋は明るく、まだ誰もいない。
メイドはタゥの服を脱がせ、全裸にすると、薄いネグリジェとスケスケのパンティーをはかせた。
タゥはベッドに入り、ジャックを待つ事にした。
ジャックはすぐにやってきた。
服を脱ぎ捨て、全裸となる。
その引き締まった腹筋に、タゥはドキリとした。
「じゃあ、タゥ。抱くぞ。たんまは聞かねえから宜しくな」
ベッドに乗り上げたジャックは、タゥの頼りないネグリジェとパンツを脱がすと、肌に吸い付いた。
「……ああ、タゥ……。俺だけのタゥ……っ」
ジャックと何度もキスをした。
胸の尖りを舐め転がされ、タゥは喘ぎ声を漏らした。
「あっ、……あんっ、……あんっ」
「ここも随分感じるようになったよな。良い傾向だぜ」
そう言ってジャックは指と舌でタゥを追い詰めた。
「ジャック……。いきたいっ……」
「じゃあ、仰向けになろっか。尻を舐めてやるよ」
タゥは仰向けになり、ジャックは尻にしゃぶりついた。
嬌声が、上がる。
「あんっ、あんっ、あんっ……、いい、いく、あああーーーっ」
タゥはすぐに射精してしまった。
「かーわいいなぁ、タゥ。そんな怯えなくても酷くしたりしねえよ……?」
ジャックは香油の瓶をきゅぽんと開けて、指にたっぷりと絡めた。
最近ジャックの家に通い詰めていたから、中イキには慣れている。
そこは速やかにほぐされ、前立腺を刺激された。
三本の指が、激しく出入りする。
気持ち良くてたまらない。
「あっ、あんっ、いい、ジャック……」
「一度いっとこうぜ。おらっ、いっちまえ!」
「あっ、あっ、あっ、……いく、あああーーーっ」
ジャックのもたらす快楽は、凄まじかった。
なんせ、この俺が女になっても良いと思える位だ。
この最高に格好良い男のものになることに、俺は喜びを感じていた。
「ジャック……俺をお前のものにしてくれ……」
「おうともよ。お前の顔見ながらいきたいから、正常位な。やぁーっと、お前に突っ込めるぜえ」
ジャックは嬉しそうに笑い、腰を進めてきた。
うわ、入るんだな。
みっちり押し入ってきたジャックのものに、タゥは熱い息を漏らした。
「入った……か?」
「ああ、全部入ったぜ。さぁて、お前の良いとこ、たーんねんに突いてやっからな、タゥ」
「お手柔らかに頼む……っ、あんっ、あんっ」
あまりの快楽に、俺はジャックの身体をかき抱いた。
その背中に爪を立て、快楽に耐える。
けれど、ジャックが身体を深く沈める度に、身体の奥に熱が灯って、やりきれなかった。
「ああ、ジャック……。奥、突いてくれ……っ、なんか俺、おかしくなっちまいそう……」
「ああ、突いてやるよ。とんでもねぇ助平な身体にしてやるぜ」
「それは……あっ、ああ、いい、いっちまう、あああーーーっ」
それから六回連続でいった。
ジャックにしがみついて、あんあん言って、何度もいった。
処女喪失は、成功したと言っていいであろう。
「さすがに爪がいてえや。お前ももう出ねぇみてぇだし、今夜はこれで寝ようぜ。明日の朝、またエッチしよう」
そんな風に、ちっとも情欲の収まっていない狼みたいな瞳で言われた。
俺達はまた指を絡め合って眠りについた。
今夜だけは、恋人だ。
タゥは満足だった。
翌朝、昨夜言ったとおり俺達はエッチしていた。
四つん這いになり、ジャックを迎える。
ジャックは獣のように突いてきて、タゥは身も世もなく喘いだ。
「あんっ、あんっ、気持ち良い、ジャック、焦らさないでくれ……っ」
「ここも気持ち良いだろ? 奥突かれんのが大好きになっちまったな、タゥ。可愛いぜ」
「あっ、そこ……っ、ああ、いい、もっと」
ジャックは激しくタゥを攻め立て、いかせた。
ジャックはタゥの肩に噛みつき、腰を振る。
タゥは気持ち良くて、自分から腰を振った。
三回戦が終わり、時間切れである。
タゥは別れ際、ジャックにキスをしてきた。
「ありがとな、ジャック。お前を選んだ事、間違いじゃなかったぜ」
「あたぼうよ。ちなみにタゥ? これで終わりじゃねえぞ。飽きるまでやりまくるからな」
タゥは思わず赤面してしまった。
「わかった……。嬉しいよ、ジャック」
それから、タゥは三日と開けずジャックの元へ通った。
あんまりにも気持ち良いもんだから、いつ飽きるか不明である。
それは、そんな日の最中にやってきた。




