覚悟
「あー、気持ちよかった。まだ天井が回ってるぜ。ジャック、相当上手いよな。このまま突っ込まれてえ」
「今日はやらねえって言ったろ。俺もタゥに舐めて貰ったし、我慢するわ。いやー、尻を舐められていくタゥは扇情的だったぜ。また尻、舐めてやるよ」
「そりゃあどうも。でも、尻が癖になったら困るなぁ」
「俺がいるんだから困る事ないって。マジで最後までやってさ、たまにエッチする仲になりゃあいいんだよ。もう、尻が良いって知っちまっただろう?」
なんだか畳みかけられている気がする。
タゥは少し考えて、返事をした。
「やっちまった後は宜しく頼む。ジャックだけが頼りだ。だから、まだやらないでおくよ」
「ちぇっ。天国見せてやるのに、タゥは身持ちが固いんだよな。そんなとこも好きだけど、もどかしいな」
俺達は、ジャックのベッドに寝ていた。
指を絡ませ、手を繋いでいる。
まるで付き合いたての恋人だ。
そんな仲じゃないけれど、タゥは手を離さなかった。
「……たまに尻を舐めてくれるか。指は三本までなら良いぜ」
「おお、任しとけ! 俺を選んだ事、後悔させねえからな!」
そんな、恥ずかしい約束をした。
それからたまに、タゥがジャックの寝室に入って出て来ない日が出来た。
ジャックが本懐を遂げる日も、近いかもしれない。
「大変面白かったですわ……。それでジャックは道具屋に戻れるんですの……?」
「ああ。午前中だけ、道具屋に戻れる事になった。タンデムが協力的なのがデカいらしい」
「そうですの……。あなたが女装までして頑張った甲斐がありましたわね……。あなたがお尻でいく話、とっても刺激的でしたわ……。今夜は、わたくしにも舐めさせて下さいませ……」
「うむ? 今日はジャックにも舐められて意識が過敏だ。それよりも男としての尊厳をだな……」
「さぁあなた……。他の男に許して本妻に許さぬ理由はありませんわ……。指は三本まで良いのでしょう?」
タゥはレアに押し切られた。
「あっ、ああっ、あん、ああっ」
レアは前立腺マッサージを覚えた。
「あんっ、くそっ、気持ち良い……っ、あんっ、あんっ……あああーーーっ」
タゥは良いところを刺激され、なすすべなく射精した。
本当に尻が癖になってしまったらどうしよう。
タゥは本気で心配になった。
そんなある日、タゥはまた尻を舐められていた。
気持ち良い舌でいかされて、タゥはせいぜい喘いだ。
「はぁっ、はぁっ、気持ちいい、指、入れてくれ……」
「まぁ待てよ。俺、午前中休みなんだ。たっぷり、舐めてからやってやるよ」
そう言ってジャックは尻を舐め続けた。
「あっ、あんっ、あんっ、あんっ」
タゥは下肢に熱が集まってしょうがなかった。
二度もいってから、ジャックの指が侵入してくる。
そこがほぐされるのを、じっと待った。
「待たせたな。さぁ、ぶっ飛べや、タゥ」
そこに強く指が当たる。三本の指が動き、性交のように抜き差しされる。
「あんっ、あんっ、あんっ」
タゥはよだれを垂らして喘いだ。
気持ち良い、気持ち良い。
タゥはベッドのシーツを掴み、絶頂に震えた。
そんな事ばっかりしてたら、エッチしたくなって当然である。
タゥはジャックのものにしゃぶりつきながら、ジャックに貫かれる日のことばかり考えていた。
「それでエッチしちゃったんでしょう……? 処女喪失はどうだった……?」
「エッチしてない。まだ処女だよ俺。ナタリー、俺こう見えて身持ちが固いんだ」
「でもジャックなら、って思ったんでしょう。こう言うことって、勢いも大事よ。やっちゃってもいいんじゃない……?」
タゥはタルトタタンを食べながら、紅茶を飲んだ。
「ナタリーもそう思う? でも、すっごい良かったらどうしよう。俺、とんだビッチになっちまいそう」
「ふふふ……。タゥのそんな姿、見てみたいわ……。大丈夫、初めはちょっと痛いだけで、すぐ慣れるわ……」
ナタリーはタルトタタンを食べ終え、紅茶を飲み干した。
「でも……今日は私とエッチしましょうね……。楽しみましょう……」
タゥはベッドルームへ案内し、ナタリーと熱い朝を過ごした。
ナタリーとのエッチは楽しかったし、また会う約束をした。
女を抱けなくなってなくて、良かった。
タゥは本気で安堵した。
タゥは道具屋でジャックに会う度に欲情し、尻を舐めてもらった。
たまに、どころではない。
頻繁に、である。
「お前って、欲情すると深い青の瞳になるのな。乳首も十分感じるようになったし、頃合いじゃね?」
胸の尖りを舐めながら、ジャックもそんな事を言う。
後はタゥが覚悟を決めるだけだった。




