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ケラソの家のタゥ  作者: yahagi
劇的な再会
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懐疑的

「ねえ、俺とエッチしない?」


 ある午前中。タゥはメイドを口説いていた。


「すみません。仕事がありますので……」


「俺に舐められるの、嫌い? たっぷり、舐めてあげるよ?」


 耳元に息を吹き込みながら言えば、メイドはごくりと唾を飲み込んだ。


「で、では少しの間ならば……」


「よっしゃ。じゃあ、ベッドにおいで?」


 タゥはベッドに入ったメイドを脱がし、ちゅっとキスをした。

 乳房を揉み、舐め、吸う。

 メイドはか細い嬌声を漏らした。


「さぁて、楽しんでね?」


 タゥはメイドの足を開かせ、股に頭を埋めた。

 そこは、段々潤ってくる。


「あんっ、あんっ、あんっ、タゥ様、いいです、あんっ、あんっ」


 タゥはたっぷりとそこを潤し、たくさんいかせてあげた。


「はぁ、はぁ、気持ちよかったです、タゥ様……」


「じゃあ、本番をしようか。楽しもう」


「はい……」


 タゥはメイドを押し倒し、そこに押し入った。


「あんっ、あんっ、あんっ」


 メイドの嬌声が気持ち良い。

 タゥは激しく腰を振った。


「おっと、また最中か。毎度邪魔するぜ」


「ジャックか。もうちょいでいくから、待っててな」


「あっ、あっ、あっ、あああーーーっ」


 タゥは、メイドに合わせて、射精した。

 

「気持ちよかったよ、また遊ぼうな」


「はい……」


 メイドは、夢見心地のまま、去っていった。


「お待たせ、ジャック。雰囲気からして良い話じゃなさそうだな」


「ああ。厄介事だ。タゥの命を狙ってた奴がいるだろ? 奴の一派の残党がアスティの町に逃げ込んだらしい。追跡していた聖騎士団の一部が、アスティの町の調査に乗り出した」


「奴は悪人と手を組んで勢力増大を目指していた。この町に、そんな悪人がいるのか?」


「調査でわかっているのは、5つの家に絞られる。その中の一つ、タンドリー家のゲオルクという男が怪しい。タンドリー家は侯爵家でな、アスティ家では調べきれなかった。今回、聖騎士が来てくれたから、堂々と調査が出来る」


「奴の残党とは、どんな奴か分かっているのか?」


「ああ。実際に切り結んだ聖騎士の隊長が来てる。タゥにも会わせておきたい」


「わかった。行こう」


 タゥは服を身に付け、部屋を出た。



 出会った聖騎士の隊長は、まだ若い様相をしていた。

 短く刈り上げた茶色の髪に、緑の瞳。

 精悍な身体に、銀色の鎧を着けていた。


「初めまして。ヨナルド・ディスタンだ。ヨナルドでいい。陛下より直接のお言葉を授かり、このアスティの町にやってきた。どうか協力をお願いする」


 陛下より勅命を帯びた聖騎士の言葉である。

 タゥは緊張の面持ちで自己紹介をした。


「ヨナルド、タゥハリス・シルベスターだ。タゥと呼んでくれ」


「あなたが、ワイズマン卿の親友、シルベスター卿か。しかし、その格好は一体……?」


 タゥはいつもの朱色の狩人の格好だ。


「俺は普段、ケラソ族の狩人として生活している。貴族は道楽でやっているだけなんだ」


「そうだったのか。秘密の多い人だと聞いていたが、一つ謎が溶けたよ。タゥ、ジャックと共に、宜しくな」


「ああ。こちらこそ。それで、陛下の勅命は、何なんだ?」


「奴の実家であるリムジン家の執事、ジャンガル・リムジンの殺害が任務となる。道中一度切り結んだが、あれは並大抵な腕前ではなかった。確実に殺す為、俺達一個小隊はバラバラに奴を追ってきた。アスティの町に潜伏しているのは、50名程で、後の仲間は情報収集をしている」


「そうなのか……。何か、奴を追い詰める作戦はあるのか?」


「リムジン家には、強大な人身売買マーケットがある。奴はそれを使うはずだ。ここに仲間の情報を元に作ったタンドリー家当主ゲオルクの捕縛計画書がある。見てくれ」


 ヨナルドはいくつかの書類を机に広げ、情報を指し示した。


「二週間後、でかい取引がある。ここにこっちで用意した生贄を準備し、その取引に紛れ込ませる。そして取引の日、現場に踏み入り、証拠と共にゲオルクを捕まえる。その場に、ジャンガルもいるはずだ」


「へえ、タントラの丘が取り引き場所か。よくもアスティの町に人身売買のマーケットなんて呼んでくれたものだよ。ぜーったい許さねえ」


 ジャックは怒り心頭だ。


「ん……? 生贄は15歳前後が望ましい、とあるが、まだ決まってないのか?」


 タゥはその点が気にかかった。


「実は、難航しているんだ。二週間も綺麗な身体でいれる保証はないし、娼婦だと足が着く。平民よりは貴族が望ましいが、出来れば目に着くほどの美少女が良い」


「んー、もしかしてジャンガルの好みなのか?」


「ああ。奴は大の美少女好きでな。年端もいかぬ少年少女をごっそりと飼っていた。出来ればベッドまでいき、ジャンガルを足止めして欲しいんだ」


「そりゃあ責任重大だな。並の貴族にゃ出来ねえや。やっぱり娼婦がいいけど、出来れば処女がいいよなぁ」


「一応仲間が、何人か買ってくれているんだ。しかし、微妙に年齢が合わない。ジャンガルの好みは幼げで、膨らみかけの少女あたりがいいんだ。少年でも良いんだが、美少年というよりは、美少女が良い」


「へえ。良いご趣味だな。そんな美少女と見紛う美少年なんて、なかなかいないぜ。うーん、男で美少年ったら、エナルディ家の三男だけど、処女じゃないし、公爵家との縁談もあるしなぁ」


「彼なら王都で会ったことがある。駄目元で頼んでみようか。しかし、ジャンガルの好みではないな」


 タゥはぽつりと漏らした。


「……報酬は? 一人、心当たりがある」


「タゥ? まさかケラソ族の膨らみかけの美少女を、ジャンガルにやっちまうつもりか?」


「流石にそんなわけないだろう。どっちにしても、そんな悪党にくれてやるには惜しい人材だ。一応報酬を聞いたが、金で動く人物でもない」


「金はいくらでも出す。要望があるようなら、聞き出してくれ。それと、出来れば事前に会わせて貰いたい」


 ヨナルドは懐疑的だ。


「明日の早朝に連れてくる。ヨナルドのお眼鏡に叶ったら、詳しい話を詰めよう」


 タゥは多くを語らず、その日はそれで引いた。

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