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ケラソの家のタゥ  作者: yahagi
劇的な再会
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銀髪の少年

 やがて曲が三曲目になり、バラードがかかった。

 タゥとエルザは寄り添い、ステップを踏む。

 曲も残り僅かとなり、指に熱が灯っていく。


 曲が終わり、周囲に礼をして、退場だ。


 タゥ達はまた、9号の休憩室を予約していた。

 そこに入ろうとした瞬間、くぐもった声が聞こえた。


「構わねぇ、縛っちまえ!」


「オラァ! これで誰も来ねぇぞ。へっへっへ」


「さぁさぁ、まずは全裸に引っ剥がせ!」


 隣、8号室だ。

 いくらすけべな作りの部屋だからって、到底見過ごせない声音だった。

 エルザと顔を見合わせ、8号室をノックする。


 返答はない。

 ただ、ガタンゴトンと何やら物音がするだけだ。


 エルザがボーイを呼び、状況を説明する。

 鍵を大慌てで持ってきたボーイは、8号室の鍵を開けた。


 中は、大変荒れていた。

 ベッドは羽毛が飛び出し、びりびりに破かれている。

 ドレッサーは倒され、机もティーセットが床に散乱していた。


 目を引いたのは、銀髪の美しい少年である。

 殴られたのか、口元から血が出ていた。

 瞳は紫色で、顔色は青ざめている。

 彼は服を乱しつつも、三人の賊を撃退せしめていたのだ。


 男達は、呻きながら立ち上がる。下半身が膨らんでいるのが実に不快だ。


「エナルディの面汚しめっ! お前ら、やっちまえ!」


 タゥは椅子に縛られていた銀髪の少年を解放してやった。

 胸の尖りを噛まれたようで、ボタンの飛んだシャツが痛々しい。

 縄の感触から言って、奴等は素人だ。

 タゥは身構えると、突進してくる男達を迎え撃った。


 タゥが三人を制圧し、縛り上げるまで、四半刻ほど。

 その間にボーイが守衛を呼んできてくれて、大変感謝された。


「タゥ、あなた凄いのね。格闘技でもやっているの?」


「ああ、まあね。さて、エルザ。俺達は部屋に戻らないか」


 タゥのお誘いに、ぽっと赤くなるエルザである。


 二人、休憩室に籠もり──

 たっぷりお互いを堪能した二人は、休憩室を出て、ジャックとの待ち合わせ場所に向かった。


「あなたが、そんな人だとは思わなかった。絶世の美男子を紹介してやる、なんて言われても眉唾ものでしかない!」


「お前は肩肘張って生きてんなぁ。俺とつきあってた頃と変わってねぇじゃん。きゃんきゃんしてて可愛い」


「なっ! 可愛い、なんて男に取って屈辱だ! 今日だって僕は大変な目に合ったのに──」


「おーいタゥ、こっちこっち。あ、エルザも来ちまったか。まあいいか。タゥ、この男、お前の恋人にしてやってくれ」


 ジャックの真面目な視線に、タゥは間髪入れず頷いた。


「いいぞ。初めまして……じゃないな。今日の被害者じゃないか。改めまして、タゥハリス・シルベスターだ。タゥと呼んでくれ」


「えっ、あなたが……? あの、今日は本当にありがとうございました……! えっ、でも恋人って、本当に?」


 少年は混乱しているようだ。


「こいつ、ツェンファ・エナルディ。この家の三男だ。眉目秀麗で文武両道、非の打ち所のないお坊ちゃまだ。完璧すぎて、恋人が出来ねえんだよ。タゥなら臆さずこいつと付き合えるだろ?」


「何だか込み入った話であるようね。私はお暇させて頂くわ。……じゃあね、タゥ。またね」


 エルザは背筋をピンと伸ばし、去っていった。

 うーん、いい女である。


「臆さず、か。それは大丈夫だが、本当に俺で良いのか? 今日は未遂で済んだようだが、俺はベッドにも誘うぞ?」


「賊とあなたを一緒になんて出来ません。僕は今日あなたに助けられて、つい見とれてしまったんです。そんな事、久しくありませんでした。どうぞ宜しくお願いします」


「おし。じゃあ二人でベッドに行ってこい。まだ休憩室使えるだろ。今日の嫌な記憶を消して貰って来い」


「ジャック……。ありがとう。タゥ、こっちだ」


 そして入った部屋は、16号室だった。

 豪奢な作りの机から香油が取り出され、タゥに渡された。


 改めて見ても、美しい少年である。

 タゥはシャツを脱ぎながら、ひとつ告白してみせた。


「実は、女を抱いたばっかりなんだ。気にするか?」


「タゥがモテる男だっていうのは、出会った時からわかってるよ……。ねぇ、舐めていい?」


 そう言うツェンファは妖艶に見えた。

 タゥは「いいぞ」と答え、トラウザーズを下着ごと脱いだ。


「くっ……。流石に上手いな。もうビンビンだ」


 タゥはねっとりとタゥのものを舐めるツェンファを押し倒し、するすると全裸にした。


「今日の奴に噛まれたのは、ここだけか?」


 胸の尖りを、指でなぞりながら言うと、身じろぎをしながら「うん」と答えてくれた。


 タゥは首筋に唇を寄せると、口付けを降らせた。

 そして、胸の尖りにしゃぶりつく。


「あっ、……あっん、」


 そこを舌で転がすと、ツェンファの高い声が聞こえた。


 ぺろぺろと両胸を舐めたタゥは、下肢へと手を向けた。

 そこは軽くしごいてやると、固くなり、よだれをこぼした。


「いい反応だ。先に一度いっておくか?」


「ううん。僕、指でいきたいな。後、キスして、タゥ……」


 タゥはちゅ、ちゅっと唇に口付け、舌を潜り込ませた。

 舌を絡め合い、唾液を飲ませる。

 殴られて切れた唇を舌で舐めていく。

 タゥは舌を吸い、離れた。


 ツェンファの身体は、綺麗だ。

 タゥが吸った所だけが赤く鬱血しており、色っぽい。

 タゥは香油を取り出して、指に絡めた。


 一本、二本、三本。

 根気強く、解していく。

 やがて、準備が整った。


「さて、触るぞ」


 そこに触れ、刺激する。

 ツェンファはたまらず喘ぎ声を上げ、よがった。


「あんっ、あんっ、ああ、いいっ、あんっ」


 更に刺激を加えていくと、ややあって、ツェンファが射精した。


「はぁっ、はぁっ、ああ、気持ちよかった……」


「じゃあ、次は本番だな。俺のものでいかせてやるよ」


「うん……。思いっきり突いて? 僕がイキ狂う位愛して」


 何とも激しいラブコールである。

 タゥは舌なめずりをして、ツェンファに襲いかかった。

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