良い年末
「あんっ、またいく、ああん……あっ、あっ、もう許してぇ……」
エルザが白旗を上げたのは、それから一刻ほど経ってからだった。
タゥはエルザがいくたびに、一枚一枚、脱がせていったが、エルザはとっくに全裸である。
タゥはエルザの股に唇を寄せて、エルザを鳴かせていた。
「もう、男を馬鹿にするんじゃないぞ」
「はい……。わかったから、早く来て……。私をあなたのものにして……っ」
涙ながらに頼まれて、タゥはやっと身体を起こした。
「……本番はこれからだ。楽しもうぜ、エルザ」
タゥは大きく広げた足の中、腰を進め、そこに鮮血が散った。
破瓜の証拠を確認したタゥは気を良くし、腰を振った。
エルザの嬌声が上がる。
二回戦が終わった後、タゥはひととき休憩していた。
そこへ、体中に口付けを降らせるエルザがいる。
「はぁ……。あなたって素敵だわ、タゥ。ベッドの中でもこんなに力強くリードされるなんて、思っても見なかった」
「次は、俺の上で踊ってみるかい? 俺のお姫様」
「ええ喜んで、ふふっ、交合がこんなに気持ち良いものなんて、知らなかった。ありがとう、タゥ……」
エルザはタゥに馬乗りになり、腰を振り始めた。
その声は涙に濡れている。
タゥも腰を振りながらエルザを抱きしめた。
それから、8日後のことである。
「ナタリーとエルザから、手紙が来てる。これから家に来て、返事書いちゃえよ」
と、誘われたので、アスティ家にやってきたタゥである。
手紙を書きながらあるメイドといちゃいちゃしてたら、ジャックが現場に踏み入ってきた。
「きゃっ」
メイドは乳房と秘部が丸出しである。
「きゃっじゃねえよ、ミリー。んで、何回いかせた?」
「5回……」
「じゃあ突っ込んじまえ。っとその前にこれ、エルザへの誕生日プレゼントな。お前の目の色の青い宝石のついたネックレス。手紙に書いとけ」
「ありがとう、ジャック。じゃあミリー、ジャックのお許しが出たから突っ込むぞ」
「はい、タゥ様……。ああっ」
タゥはジャックの面前で突っ込んだ。メイドは四つん這いである。
「あっ、あっ、あんっ」
「いーい声。ジャックも突っ込んでく?」
「ミリーはお前にお熱なんだよ。そんぐらいわかれ」
ジャックはそれだけ言って帰って行った。
タゥも気持ち良く射精してから、手紙を清書して、準備万端だ。
「こんな情熱的な手紙を、メイドとエッチしながら書いたとはエルザも思うまいよ。それにしても、ナタリーとも続けるんだな」
「ああ。なんか放って置けないんだよな、ナタリーって。月一でアスティ家に通って来てくれるからさ。どうか宜しく頼むよ」
そんな風に頼み、タゥは日常へ戻った。
今日は12月27日、レアの誕生の日である。
狩りを終えて日没後、誕生日会が開かれた。
タゥはレアに捧げる誕生の花を、自ら森の端で採集してきていた。
結婚当初とは、えらい違いである。
「レア、18回目の誕生の日を祝う。誕生の花を、受け取って貰えるか?」
「はい……。ありがとう、あなた……。それと、ご馳走を作ってくれてありがとう……」
今夜は、タゥが料理を作ったのだ。
レアの好きな足肉を中心とした献立で、メインはハンバーグ、汁物料理は足肉の煮付けで、副菜にモモ肉と卵のサラダを用意している。
そして特別に、アスティ家から取り寄せたアップルパイをデザートに用意していた。
「どう致しまして。さぁ、食べようぜ。腹がぺこぺこだ」
レアも笑顔でフォークを取る。
タゥも負けじとハンバーグをかきこんだ。
「この甘味は……格別ですわ……」
レアがアップルパイを食べた時の感想である。
「半分、明日に残しとくからな。好きな時に食べてくれ」
「ありがとう、あなた……」
レアの機嫌も体調も格別に良い、良い年末であった。
年が明けて一月、タゥは再びダンスパーティに招かれていた。
パートナーはエルザで、主催はエナルディ家という知らない家である。
無論、数多ある誘いからこの招待状を選んだのはジャックなので、タゥに文句はない。
今日もバルコニーで待ち合わせたエルザに会い、タゥはにこやかな笑みを浮かべた。
「ご機嫌よう、エルザ。そのネックレス、似合っているよ」
「ありがとう、タゥ。タゥに誕生日プレゼントを貰えるとは思わなかったわ」
エルザは上機嫌でタゥの腕に絡みついてきた。
「今日のダンスも楽しみね、タゥ。またあなたの上で踊るのが楽しみでならないの」
「そうか。俺も君に会いたかったよ、エルザ」
二人の視線が絡み合う。
やがて曲が始まり、タゥは再び素晴らしいダンスを披露した。
「あなたのリードって踊りやすいわ。ほら、綺麗にスピンが回れるの」
「俺も踊りやすいよ。エルザは姿勢が良いんだろうな。ダンスも上手だし、言うことなしだ」
俺達はお互いに早くベッドへ行きたいと、熱望していた。
しかし、気もそぞろではダンスは踊れない。
一歩一歩ステップを踏み、着実にこなしていく。




