推しから貰ったもの
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
本当にオチがありません( 'ω')
ゲームのピックアップ更新。世のプレイヤーが目を光らせて、溜めていた素材をブッパするその瞬間。別に今回は俺の推しではない。ただ……。
「……お前、今日何かしらの短編上げるって帰らなかったか?」
「ゲームと構想は相性が悪ぃんだ。それが戦略じゃなくとも」
翌朝、眠そうに瞼を擦りながら、ポチポチとスマホを弄る女を睨めつける。昨晩別れた際には『今日は興が乗った。何かしら書きたい。心が動いたからね』と上機嫌で手を振っていたのだか、結果はこれである。ゲームと推しに時間を吸われ、灰と化した。全く末恐ろしいものである。
女は視線に耐えられ無くなったのか、口を左右に引き結ぶと、駄々っ子の様に愚図り始めた。
「しょうがないじゃん!! 推しがピックアップなんだもん。別に戦略的考えないし、ただ引いてるだけなら問題ないと思ってたら、こうなったんだもん!! 構想練れると思ったんだもん!! でもカンストまで持ち込めるとなったらもう、“無”よ、“無”!! 理性なんかある訳ないじゃんっ」
「……戦略練ってる訳でも無いのに、そうなったのか……」
片手間で引いて、物欲センサー回避しそうなものなのに、面と向かってツッパしたらしい。その間、此奴はきっと推しの事しか考えて居ない。脳容量が全て推しで満たされている為、きっと至福の時であったのだろう。
俺は溜息を着くと、端末を覗き込んだ。ホーム画面を陣取るのは、此奴が初期から連れ添って来た最高レア。元々興味なんか無かった此奴を本気にさせたキャラ。それ程までに女にとって絆が深い。
「うぅ……。楽しみにしてたのは悪いと思ってるよ。でもカンストさせたし、限凸したから許してよ……。サポ出しとくからさ……」
そう言って、ゲームの画面を消し去ると、メモ帳に切り替えて早速文字を打ち始めた。どうやら何か思い浮かんだらしい。そこに駄々っ子の視線は無く、ただ思慮深い作家の矜恃があるだけだ。
「皮肉だわ。綺麗な物が好きな此奴に、綺麗な物を作る時間を奪われるなんて。でもま、此奴に会って、綺麗なもの沢山貰ったから、お愛顧だわ」
ま、そうだわな。此奴に会わなければ、脳を焼きながら夢中になる事何は無かった。『歩く性癖!!』と叫びながら、焦がれる思いを持つ事も無かった。それは全て推しから貰ったもの。そうだろ?
「でも今なら綺麗なもの、書けそう」
「記念に書けば?」
「そうする〜」
今回短編上げる気で居たはずなのに、推しに全てを燃やされました( 'ω')。
ただ引くだけなら問題ないと思っていたら甘かった。
考えてみたら、最初分解しようとしてたなー。と。
でも人権言われてるし、使う人沢山居るだろうし、誰かの役に立てればいーなー。程度で続けたんですよ。
でも調べて行くうちに、ビジュから内面、過去に至るまで、全部性癖でした。本当に全部。
偶に現れてはより深い沼に落とすんですよ。
(君にとっての特別は、どんなに似てても意味がない。あの子じゃないと意味がない。 好き(´;ω;`))
続けた事に後悔ないですし、苦楽を共にして来たから、思い入れが深いですし。
んなこんなで、完凸、レベルマしてました。
君じゃ無ければ途中で寝てたわ!!
綺麗な物語を愛する癖に、綺麗な物語を書く構想力を奪われるのはまぁ皮肉。本当、お前らしいよ!!
でもきっとこれからも大好き。どんな事があっても、君が最初で良かったし、後悔とか無いし。
※深夜テンションによる怪文書。