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25話:脱獄再び

誤字報告ありがとうございます

僕はチャブム・ブレス、勇者だ。僕はなぜか警備隊に捕まり刑務所に収監された。僕は純粋にサコンさんを勇者パーティーに入れたいと思ったのに。現在は脱獄し逃亡生活を送りつつ、ガルバ町へと向かった


「待っていてください!サコンさん!」


艱難辛苦を乗り越え、ついにガルバ町を見つけた。僕は胸を躍らせつつも、どうやって入るか悩んだ。恐らく手配書はガルバ町にも広まっている。今の僕は長い逃亡生活で無精髭を生やし実年齢よりも老けており、傍目から見ても別人と思うくらい変わってしまった。だが見た目の怪しさから警備隊に職務質問される可能性がある。長い逃亡生活で金が底をつき、身分証を再発行ができない


「こうなればまた隠れ蓑を探すしかないな。」


僕は隠れ蓑となる者を探しながら、待っているがガルバ町に入るのは、リュックやカバン等、僅かな荷物だけで入る人間ばかりで人1人隠れるほどの隠れ蓑が見つからなかった


「うう、まだか。」


僕は待ち続けるとガルバ町へ向かうわらの入った荷馬車を見つけた


「よし、あれにしよう!」


僕は馬車の後を追い、タイミングを計って藁の中に飛び込み、中に隠れた。荷馬車は正門前で止まった


「中を改める。」


門番が近づき、藁の中に棒を入れて異物がないか確かめた。チャブムは端に隠れながら、終わるまで息を潜めた


「うん、異常なし、よし通れ。」


門番の許しを得て、馬車が動き出した。僕はようやくガルバ町に入ることができたのだ。これでサコンさんに会える!僕は藁の隙間から覗くと、僕の手配書を目にした


「くっ!やっぱり広まってたか。」


分かってはいたが、やはり僕の手配書が配布されていた。僕としてはサコンさんに会いたいのに、この世の中、間違ってる!グウウウウウ・・・・・・


「腹が減った。」


ガルバ町に来る前は雑草と水と食べ残しだけで空腹を凌いでいた。まずは腹ごしらえが先だと藁の中から出て、食堂の裏へと向かった。食堂から放たれる飯の匂いが空腹を誘う。チャブムは捨てられた食べ残しをいただくべき、ゴミ袋を漁った。チャブムはがむしゃらに食い物の残骸を食べ始めた


「(うめええええええええ、久しぶりの飯いいいいいいい!)」


チャブムは食べ残しを食べている途中、野菜のクズが入った袋を見つけた。チャブムはそのまま近づき、野菜のクズを食べていると、裏口からゴミ袋を持って出てきた料理人と目が合った。互いに目と目が合った瞬間・・・・


「ど、どろぼおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」


料理人が大声でチャブムを泥棒扱いした!チャブムはそのまま立ち去り、人目のつかない場所へ隠れた


「ヤバイ!見つかってしまった!」


先程の泥棒という言葉に警備兵たちが駆け付けた。料理人が僕の見た目を話し、警備兵たちは辺りを探し始めた。チャブムは隠れる場所がないか探した


「まだ遠くには行っていないはずだ!近くを探せ!」


すぐそこまで警備兵が近づいている。チャブム、絶体絶命!


「そこか!」


警備兵がチャブムのいる場所へ辿り着くと、そこには誰もいなかった。左右を確認し、上を確認しようとしたところ・・・・


「見つけたか。」


「いや、誰もいない。」


警備兵が去った後、チャブムはどこにいたかというと、何と壁をよじ登って待機をしていた


「危なかった・・・・」


脱獄時に壁をよじ登った事が功を奏し、警備兵の目を掻い潜ったのである。もし先程の警備兵が上を向いたら間違いなく見つかったが運よく見逃してくれたのである。チャブムは一旦、降りて辺りを見渡した。警備兵たちがあちらこちらを巡回しており、すぐには動けなかった


「どこへ隠れよう。」


チャブムはどこへ隠れるか探していると、ふとある建物を見つけた。そこは左近と与一が住処としている宿だった


「イチかバチかだ。」


チャブムは宿の裏口へと向かった。警備兵の目を掻い潜りながら、何とか裏口に到着した。裏口が空いているかドアノブを確認すると、開いておりチャブムはこそっと侵入に成功した。チャブムは物音立てずに忍び込むと、この宿の主人であるレイク・ヒールが帳簿をつけていた


「今日の売り上げはと。」


レイクは帳簿とにらめっこしている間、チャブムは部屋の奥へ侵入し、部屋の鍵を取ろうとした


「あ、そうだ。朱色のインクを!」


レイクが立ち上がると同時にチャブムは部屋の隅に隠れた。レイクは朱色をインクを探しに別の部屋へ入っていったところを確認し、チャブムはすぐさま部屋の鍵を取った


「ここは確か無人だったな。」


チャブムは左近の部屋を調べる際に全ての部屋をチェックしており、大体は把握していた。チャブムは鍵を取った後、部屋まで歩き、鍵を開けて中に入った


「ふう~、何とか隠れることができた。」


チャブムは羽織を脱ぎ、ベッドに横になった


「ふぁ~、疲れた。」


チャブムは長い逃亡生活から寝ることもできなかったからか、睡魔に襲われ、そのまま眠りにつくのであった。その頃、下では警備兵たちが入ってきた


「これはこれは御役目、ご苦労様です。今日は何用で?」


「この辺りに怪しき者の目撃情報があってな、宿を改めさせてもらう。」


「そうですか、分かりました。」


レイクはマスターキーを取りに行こうとしたところ・・・・


「あれ?」


ふとレイクは1つ鍵がないことに気付いた。そこは誰もいないはずなのに・・・・


「ない!」


「どうした?」


「あ、はい、鍵が1つ足りないのです!」


「何!どこの部屋の鍵だ!」


「はい、〇〇〇号の部屋の鍵です。」


「そこを調べるぞ!」


「「「「「ははっ!」」」」」


レイクの案内で警備兵が目的の部屋に集まった。試しにドアノブを触ると、鍵が開いていた


「よし、突入!」


警備兵たちが突入すると、そこにはチャブムが熟睡していた


「怪しい奴、捕らえよ!」


「ははっ!」


警備係たちがチャブムを捕縛した。チャブムも突然、圧迫感を感じて目覚めると警備兵が自分を取り抑えているのである


「は、離せ!」


「不法侵入の罪にて逮捕する!連れていけ!」


警備兵はチャブムを捕らえ、念入りに調べた結果、脱走犯であるチャブムだと判明した。最初は不精髭を生やし前よりも老けていた事からチャブムだと分からなかったが・・・・


「僕はサコンさんに会いに来たんだ!」


その一言によって判明したのである。何人かの警備兵がチャブムの事を覚えており、チャブムが執拗にサコン・シマに付きまとっていたことも知っていた


「くそ!今度は絶対に脱獄してやるからな!」


チャブムはその後、脱獄犯や凶悪犯が収監されているアバシリン刑務所へと収監される事になった。ガルバ町の人々はチャブムの執念深さに呆れと嘲笑を浮かべながら、チャブムを見送ったのである。チャブムがガルバ町から去ったと同時に島左近と颯馬与一が帰ってきた。すると門番が左近らに声をかけてきた


「あ、サコン殿、ヨイチ殿、チャブムが捕まったらしいですよ!」


「それは誠か!」


「はい、脱獄の他に、不法侵入と窃盗の罪も追加されて、アバシリン刑務所へ収監されたそうです!」


「左近様、良かったですな!アバシリン刑務所は警備が非常に厳重だと聞き申した。奴も迂闊には出れないでしょう!」


「あの野郎、【サコンさんに会いに来たんだ!】って最後まで喚いておりました!」


「左様か、はぁ~。」


左近はチャブムの執念深さにほとほと嫌気を指しながらも一安心した。果たしてチャブムは本当に脱獄できるかは天のみぞ知るとしか言いようがなかった


「サコンさん!待っててくださいね!」


「煩いぞ801番!」








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