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104話:侵入

ここは【ガルバ町】のとある宿の部屋、二人の男女が一緒のベッドに寝ていた


「ふわああ、ん。」


サマノスケが目を覚ますと、隣には恋人のユカリがぐっすりと寝ていた


「(昨日は可愛かったな、やっぱりユカリも女なんだな。)」


サマノスケとユカリは復縁した後、ベッドの中で睦み合い、一線を超えたのである。サマノスケにとっては嬉しかったのはユカリは誰とも寝ていない事であり、初めての男になれた事に喜びを感じていた


「(昔の俺も馬鹿だったな、立身出世よりもユカリと一緒にいた方がマシだった。)」


サマノスケは昔を思い出していると、隣に寝ていたユカリが目を覚ました


「ユカリ、おはよう。」


「お、おはよう。」


ユカリはサマノスケの顔を見た途端、顔を真っ赤にし、顔を背けた。昨日のした事を思い出したのか、ユカリはまともにサマノスケの顔を見れなかった


「あぁ、俺シャワー浴びてくるよ。」


サマノスケはそのままシャワーを浴びに行った。ユカリはサマノスケがシャワーを浴びている間、服を着る事にした


「さて私も着替えるか。」


ユカリは着替えを済ませたが、足がおぼつかなかった


「やはり慣れないものだな、ヒリヒリするし・・・・」


それから二人は食事を済ませた後、ユカリはいつもように自分の部屋へと向かう


「サマノスケ、分かってると思うが・・・・」


「分かってる、お前に迷惑にはこれ以上、迷惑かけたくないからな。」


「それじゃあ。」


「ユカリ!」


「何?」


「愛してる。」


「・・・・馬鹿。」


ユカリは頬を赤く染めて、その場を去った。サマノスケは黙って見送りつつ、扉を閉めた


「さて、また1人だけの生活だな。」


サマノスケは窓を開け、外の空気を吸いつつ、元の生活に戻れることをひたすらに待ちわびた





一方、サマノスケを探すギュンターは島左近が治める領地に到着した。すると側近の1人が島左近の領地の厳重さを教えた


「ギュンター様、分かっていると思いますが、ここは通行手形が通用しません。必ずや取り調べを行います。」


「うむ、それは厄介だな。」


ギュンターは何かないか考えた。自分の手配書が回っている事は知っていた。サマノスケに会いに行こうと躍起になったが、冷静に考えて早まった事をしたと後悔し始めた


「そうだ、この近くに【ガルバ町】という町があっただろう。そこへ行けば・・・・」


「【ガルバ町】へ行くにはサコン・シマの領地を通らなければ行けないんですよ。他に道はありません。」


それを聞いたギュンターは再度、後悔した。【ガルバ町】に行くにはまず島左近の治める領地を通らなければいかず、絶対に避けては通れないのである


「(くそ、このままでは・・・・)」


「ギュンター様、諦めますか?」


「いいや、まだ手がある筈だ!」


ギュンターは何かないか確かめようとすると、とある山を見つけた。そこは【エメリカ山脈】だった


「よし彼処を登っていくぞ。」


「えっ!彼処を登るのですか!」


「あぁ、ものども行くぞ!」


ギュンターは【エメリカ山脈】に向けて、走った。側近たちも慌ててギュンターの後を追った。入口付近辺りに到着すると早速、登り始めた。ギュンターらは、なるべく人の目につきにくいところへ場所へ降りて、侵入しようとした


「よし、彼処の雑木林がいいだろう。」


ギュンター等は雑木林に入った。ちなみに雑木林の先にはギュンター等が血眼になって探しているコマイラは何も知らずに田畑を耕していた


「ふぅ、今日はここまでにするか。」


コマイラは丁度よく田畑を耕し終えて、そのまま家に入ったと同時に雑木林を抜けたギュンター等はコマイラの住んでいる家を発見した


「こんなところに家とは。」


「ギュンター様、丁度よく家がありました。ここの家主に聞いてみましょう。」


「それはならぬ、私は指名手配の身だ。もし、ばれたらどうする。」


「すいません。」


「まずはサマノスケを探す方が先だ、行くぞ。」


運がいいのか、悪いのか分からないが、コマイラとギュンターは鉢合わせせずに、そのまま畑の方へと向かった。その様子を見張り台から眺めていた【お庭方】が逃さなかった


「(おい、この事を主様に知らせろ。)」


「(おう。)」


急ぎ足で主である島左近に知らせに行った。そこへコマイラが家から出ると水汲みをしていた


「そういえば、外から人の声がしたけど、まあいいか。」


コマイラは何も知らずに命を長らえたのである。その頃、ギュンター等は田畑地帯に辿り着いた


「サマノスケはここで畑を耕していたのだな。」


「はい、間違いなく。」


「よし、まずは人に聞くぞ。」


「はい。」


側近たちは誰に聞こうか探していると、そこに畑を耕す老人を発見した


「仕事中、申し訳ありませんが少し宜しいか?」


「何かな?」


「ここにサマノスケ・オリエという男が畑を耕していると聞いてな、探しているのだが?」


「サマノスケ?あぁ、最近、越してきた男かのう。」


「知っておられるのか、私は彼とは古くからの知り合いで彼を探しているんだ。」


「サマノスケなら町に買い出しに行っておるぞ。」


「そうか、忝ない。」


そういうと側近はギュンター等と合流し、町に買い出しに行っていると報告すると、ギュンターは・・・・


「よし我等も町へ行くぞ。」


「ですがギュンター様は指名手配の身ですよ。」


「昔からよく言うだろう、【虎穴に入らずんば虎子を得ず】、危険は承知で行かねばならぬ、行くぞ。」


ギュンターがそういうと、そのまま【サコン町】へと向かった。ギュンター等を見送った老人は鋭い眼光で島左近の屋敷を剥いた


「フォフォフォ、サコン殿、後は任せましたぞ。」






島左近清興だ、【お庭方】の知らせによるとギュンター等は雑木林を抜けて田畑地帯に向かったそうだ。危うくコマイラとギュンターが鉢合わせになるところだったと、内心驚いてしまった


「危なかったな、もし鉢合わせになっていたら、コマイラの命がなかった。【策士、策に溺れる】とはこの事だな。」


「某も迂闊にございました。まさか【エメリカ山脈】から登るとは・・・・」


「あぁ、まさに鵯越えの逆落としの如きものよ、不発ではあったが。」


ワシはギュンターの並々ならぬ執念と臨機応変さに、敵ながらあっぱれと思った。さてギュンター等がどう出るか、考えていると、次の知らせが来たようだ。知らせを届けに来たのはサスケのようだ


「サスケ、ギュンター等はどこにおる。」


「はっ!どうやら真っ直ぐ【サコン町】に向かっております。」


「それは誠か。」


「はっ!どうやらコタロウ殿がギュンター等を誘導したようで。」


どうやらコタロウがギュンター等を【サコン町】に誘き出したようだ。サマノスケの事で事前にコタロウに知らせたのが功を奏したようだ。コタロウは「ワシも参加しようかのう」と意気込んでいたが、サマノスケの畑仕事を任せることにした。その時のコタロウは若干膨れておったが・・・・


「ご協力忝い、コタロウ殿。」


「左近様、奴らはきっと人気のない場所にてサマノスケを探すつもりにございましょう。」


「そうだな、むしろ好都合だ、皆の者!」


ワシが与一やサスケ、【お庭方】の面々に号令をかけると、全員ワシの方へ向き、戦闘態勢に入った


「これより我等はギュンター及び一味たちを一人残らず根絶やしに致す。一人として生きて返すな。」


「「「「「オオウ!」」」」」


「勿論、ワシも参る!」


ワシらはギュンター等を暗殺するために動き出した。勿論、ワシも出陣した、全員根絶やしにするためにはワシ自らも骨を折る必要がある、特にギュンターはワシの策を破っているから尚更、生かすわけにはいかない・・・・


「とことん、追い詰めてやる。」


こうしてワシらはギュンター等の討伐へと動き出したのであった

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