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はじまり
人は、いつも理想を描いている。
理想とはなにか。
それは、ある人間が絶望に陥ったとき。
その人間は思う、もういやだ、こんな所にいたくない、私の存在価値はなんなのだ、誰も信じられない、といった絶望、苦しみ、疑心暗鬼、憎しみ。
そんな負の感情ばかりが人間1人を責めた時。
人間は、こんな場所から解放されることの出来る、夢の理想郷があると考えるのだ。
理想、桃源郷、ユートピア、等。
そんな中、生まれたのだ。
彼等が。
そう、真っ黒な箱を宙に浮かした1人は笑った。
「君たちの想像が僕たちを作ったんだよ。」
と。
そしてこう言った。
「幸福以外を除去してしまえば、素敵だよね?」
と。
彼らは理想の箱庭たちだ。
そして、理想郷などといって空想の塊から作られた箱庭たちは、想像よりも、恐ろしかったのかもしれない。




