都の実態
初めての依頼で10000ポイントをもらえる約束になった私、それがどれくらいの価値かわかっていないけど死神のリアクションを見る限り相当な額なんだなってのがわかった。
でもこの世界の地図もないしどうやって探せばいいんだろう。
「死神ちゃん、あなた猫みたいな恰好なんだし動物としゃべれるんでしょ?その辺の動物にクロっていうデカい犬どこにいるか聞いてきてよ」
「お前ふざけんなよ、俺様をそんな扱いするんじゃねえよ。まあ出来るけど。」
「それよりその格好から早く元の服装に戻れよ、ステッキのボタン押しながらチェンジオフといえば元に戻るぞ」
「チェンジオフ!!」
私の体をまばゆい光が包み気が付くと着物の服装に代わっていた。
この世界だと着物がスタンダードなのかな?そう言えばサクヤちゃんも着物だったな、すごくお金持ちって感じのごーじゃなすなものだったな。
「ところでどうやってワンちゃん探すの?私さすがにこの世界のことわからないし、なんならこの家から出たことないんですけど」
「そうだな、それくらい教えておくか。多分そのバカでかい犬は都の洞窟にいるはずだ」
「いきなり答え教えてくれるんだ!優しい」
「褒めても何も出ないぞ、犬は多分何者かにとらわれられているに違いない。あのでかさだケルベロスとかにするつもりじゃねえかな」
「じゃあ善は急げだねレッツゴー」
死神の話を早々に切り上げて私は家を一歩出た。
そこに広がる景色は古い時代のようなどこかの本で見たような私がいた世界とは少し違っていた。
みんな着物を着ていて賑やかな楽しそうな街だ。
あたりを見まわして適当な人に声をかけて洞窟の場所を知らないか尋ねてみた。
「洞窟?この辺にはそんなものないよ、というかこの都の外なんてあるのか?」
逆に質問を返されてしまった。
その他様々な人に尋ねてみたが帰ってくる言葉は同じだった。
もしかしたらこの世界は私たちの住んでいた地球のようにたくさんの街があって、森があって、海があるそんな世界とは違うのかな?この都がすべてなのかな?
ここは都なのかな?私は腕を組んで首をかしげて唸っていた。
「おまえ行動力あるな、何にも知らないくせに俺を置いていくなよ。どうした?何かあったのか?」
「ここの世界って都?しかないの?外なんてあるのかってみんなに言われたんだけどどうなっているの?」
「たぶんそうだと思うぞ、ここは外の世界というものがないどれくらいの大きさかわからないがおそらく巨大な都一つのみでできているんじゃないかと思う」
「じゃあ同じ都に妹達もいるってこと?それなら頑張れば探せるんじゃない?」
「それは無理だな同じ都にいるとはいえそれぞれの区画に分かれていて別の区画には一切連絡をすることがない、行き来することはできるが一度出たら戻ることができないから基本は誰もやらないんだよ」
「詳しいね死神ちゃんのくせに」
「くせにってなんだよ!俺様は何でも知っているんだよ」
私たちは街の公園で会話をしていたが、そういえば死神ちゃんは人には見えないんだよねつまり私は頭おかしい人に見られてたに違いない。とほほ
「じゃあ洞窟って何?」
私はできる限り小声で変に思われない感じでしゃべった。
「洞窟って言ったがつまり地下ってことだぞ!洞窟っていえば地下だろ?」
死神、こいつはマンガの読みすぎなんじゃないかなとちょっといらっとした。
というわけで私は地下へ行く方法を探そうと開始した。
でもきっと地下へ行く道も簡単には見つからなそう。
簡単ならみんな気づいているしサクヤちゃんも地下探しているはずだし。
はあ、クレアとジュリアにはいつ会えるんだろう、何してるのかな?もう少し待っててね。




