目的達成
頭の中にサクヤちゃんの笑顔が焼き付いてしまっている。
何の躊躇もなく炎の中に飛び込んでいくなんて
あんなに可愛い笑顔をする子なのになんで凶暴なモンスターを作り都の統一をしようと思ったんだろう。
きっと異世界から来た私にはわからない謎がこの世界にあるのだろう
それをしなければならない、しなくてはいけない強い意志があったんだろうな。
あの笑顔は救われた笑顔だといいな。
「おい、そんな感傷的になっているところ悪いがポイントもらったのか?」
先程の涙が一瞬で止まりそれどころではなくなり、感動は後回しとなった。
「あーやってしまったかも、ポイントもらってない、もらえてないよね?」
「馬鹿だなーお前は、仕方ないしかえって次の依頼を受けようぜ」
落ち込み方が半端なくトボトボと歩き始めた。
その前にまたこの魔法少女のカッコのままだ
「チェンジオフ」
また最初からか、妹に会う日にちが遠のいてしまった。
ハリボテの鉄の扉を開け地下の広場の反対側にど派手なピンクな扉が目に入ってきた。
そういえば、こっちの部屋ってサクヤちゃんのだっけ?
どうしよう凄くは行ってみたい。
頭の中で天使な私と悪魔の私が言い争いを始めた。
「私は入らない方がいいと思うな、年頃の女の子の部屋だし何よりもう亡くなってしまってるわけだしかわいそう」
「何きれいごと言ってんだよ、気になるから入るに決まってんだろう、何かお宝とかいいもんあるかもしれないだろ」
「それはただの泥棒よ、元の世界の私は、清く正しい優しいお姉ちゃんだったんだから」
「それは元の世界だろ、ここは異世界だし関係ない、サクヤはいないんだし問題ないぞ」
そんなやり取りを頭の中でしていたがやはり欲望には勝てず、私はサクヤちゃんの部屋に入ることにした。
ピンクの扉の前までそろそろとドアを開けた。
「おじゃまします。サクヤちゃん入るね」
扉の向こうにあるのもは六畳一間くらいの大きさに子供用の小さなベッドと木の机と椅子があるだけの質素な部屋だった。
ここで生活をしていたのかも知れない。
辺りを回しても特に何もなかなと思い帰ろうとしたが机の中も見ようと思い引き出しを開けると手紙が一つ入っていた。
ここまで来たらと特に申し訳無さもなく手紙の封を破り読みはじめた。
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フランソアお姉ちゃんへ
この手紙を読んでいると言うことは私はここにはいないと思います。
隣の部屋から戦う音が聞こえてきたからきっとクロと戦っているんだろうな、クロが負けちゃったら私もこの世を去ろうと決めてたんだ。
なんでこんな事をしたかと言うと私の両親は都の別の区画にいるんだ、私だけここにいるの、それは神様に逆らい罰を与えられたの、その罰が最愛の娘と引き離す事だった。
私はなんとかまた両親と会いたくて、でも別の区画に行く事はほぼ不可能な世界、絶望で街をふらふらし飲まず食わずだったからそのままどこかの路地で倒れてしまったの、そこを変な科学者にこの世界を統一する為に壁を壊し世界を征服しようと言われ、私はその計画を実行しようと思いケルベロスを作り量産しようとしたのが私の起こした事。
でもやっぱり犠牲を払ってまでしていい事ではないそれは分かっていただからお姉ちゃんに依頼したのかも。罪を背負う為にクロと一緒に死のうと思った。
お姉ちゃん巻き込んでごめんね。
報酬のポイントは加算されてるから安心して、元気でありがとう、さようなら。サクヤ
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手紙を読み終えた私の目は涙で溢れた。
「サクヤちゃんにも辛い思いがあったんだね、私も今妹達と離れ離れで会えるならなんでもしたいって気持ちあるから分かるよ」
「まーあれだ、良かったなポイント貰えてようやく目的達成で妹と会えるぞ」
デリカシーのかけらもない、死神だから仕方か。
ポイントカードを確認すると10000Pあった!




