真相
無我夢中でステッキをケルベロスへ向けた瞬間青い炎が放たれた。
私が転生する直前に願った事は同じように街の奴らに炎の焼けるような熱さを味合わせたいそれだけだ。
それが私の得た能力なのかもしれない。
青い炎はケルベロスに命中しのたうち回る。
「青い炎は消えることのない炎だ。どんなに冷たいものであろうとも決して消えない。お前の復讐の為の能力だ!」
これで、この力で死よりも恐ろしさを体験させることができる。
やがてケルベロスは動かなくなり灰になり炎だけが残った。
緊張の糸が切れたのか地面に座り込んでしまった。
何とかモンスターを倒したけどここは何なんだろう
目の前になんか色々機械がある。
ケルベロスはここで作られたって事なのかな?
それなら絶対壊した方がいいよね、あんなのが都に出てきたらえらい騒ぎになるよ。
とりあえず壊しましょう。
まあ壊すしても大丈夫だよね?もう一回さっきの魔法でチャチャっとやりますか。
ステッキを振りかざし青い炎をイメージした、が何も起こらなかった。
「あれ?魔法使えない!ねぇ死神、私魔法もう使えないの?」
「それは多分魔力切れだな、お前は魔法使いじゃないし一度が限界なんだろうな」
「えーじゃあどうしよう武器とか持ってないしどうやって壊そう、ステッキで殴ろうかな?」
「ステッキが壊れるだろバカやろ。それくらい俺がやってやるよサービスだ」
そう言うと死神が猫の姿のまま巨大化した。
私はポカンと口を開けなんとも間抜けな顔になってるであろう。
死神はそのまま右前の手で機械の半分を押しつぶし、次に左手でもう半分の機械も潰してしまった。
「ふーこんなとこかな、この姿を見れる人間なんかいないからお前ラッキーだぞ」
そう言いながら元の姿に戻っていった。
これで一件落着…ではないよ!
サクヤちゃんの犬がこのケルベロスなんでしょ?倒しちゃったよ。どうすんのよこれ!
ポイント貰えないのかな?
あーどーしよー、どーしよー。
頭を抱えてブツブツと言いはじめてしまった。
すると突然扉が開く音がした!
またモンスターが来たか、私魔力ないしどうしよう。
「ねーうるさいよ、私眠いんだから隣の部屋まで音が聞こえてるよクロ」
「ちょっとサクヤちゃんじゃないの」
「げ、私がクロ探し依頼した女じゃない、何でここにいるの?クロは!」
サクヤは辺りを見回しクロを探して燃えて灰になっている事に気付いた。
「サクヤちゃん確かクロを探して欲しい筈だったのになんでこんなトコにいるの?しかもこんな凶暴なモンスターになってるの?」
色々聞きたいことが山積みになっており次々と質問した。
サクヤちゃんは開き直った表情で私の質問に答えた。
「あーあークロ死んじゃったか、残念。こんな事ならこの人に依頼しなきゃ良かったなー」
大好きな犬が死んじゃったのにまるでゲームに負けてやり直せばいいみたいな口調で話し続ける。
「私の計画はクロをケルベロスにして、更に犬なんてそこらにいるから量産してこの都を支配して全て私のものにするつもりだったのに」
「お姉さんに依頼をしたのは魔力を持った人が突然現れたからケルベロスの餌にして強化しようと思ったのでも失敗しちゃった」
屈託のない笑顔で私を見つめた。
「でも私の負けだね、お姉さん楽しかったよ、さよなら」
サクヤはケルベロスを燃やす炎の中に躊躇なく飛び込んでいった。
私はその行動に気付いた時走って近づいていったが青い炎は一瞬でサクヤちゃんを燃やし、灰にしてしまった。




