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魔法使いのタイムツリー  作者: 光井はる
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出会い編

不定期で連載していきます。また勉強不足で稚拙な文章を書いてしまう事もあると思いますがよろしくお願いします。

稀に残酷な描写や気分を害してしまう描写が伴う作品です、R15指定ですので15歳未満の方はご退室願います。

高校の入学式の時、その子は澄んだ瞳で真っ直ぐこちらを見ていた。俺はその時なんで見られていたのか理解できずにいたが今思えばこの時から既に俺の運命は大きく動き始めていた。


立花楓(たちばな かえで)その名前を知ったのは俺が教室に入ってすぐのことだ。入試を主席で合格し才色兼備の美少女がいると噂になっていたその名前を聞いて俺は一瞬で入学式のあの子だと想像がついた。


そしてチャイムが鳴りその子の噂をしていた人達は皆自分の席へと着く。まずはじめに担任が自己紹介をした後、席順で今度は俺たちが自己紹介をする。前の人達が場を盛り上げようと張り切って自己紹介をしていく、そして俺の番がきた。


城崎海斗(しろさき かいと)です。中学は帰宅部でした、よろしくお願いします。」


担任や他の人達からはもっと他に無いのかと言われたがこれと言って言う事は無いため無視していた。そして隣の席の自己紹介の番になると一気に静かになった。隣を見ると立花楓が自己紹介を始めようとしていた。


「立花楓です。」


他の人間に興味の無い俺と同じくらい何もない自己紹介じゃねーか、と心で呟いた。すると立花楓は俺の方を向くと


「普通の人間に私について話すことが無いだけ、確かに貴方以上に他の人間に興味が無いわね。」


小声でこう言って席に着いた。自己紹介はこの後も滞りなく進んでいったが俺はそれどころでは無かった。立花楓は俺の心の声が聞こえていたのだ。

有り得ない、何故俺が心で思ったことが分かったんだ?それを聞かずには居られなかった。


「立花楓、何故俺の心が分かったんだ?」


すると立花楓はこう言った


「放課後貴方に話があるの、その時でいいかしら?」


俺は頷いた、何故ならその会話の後には既に大勢の人だかりが立花楓の周りにできていたからだ。人に関わるのは極力避けたかった事もある。


そして放課後になり俺は教室に残り立花楓を待っていた、するといきなり辺りが暗くなり人の声が無くなった。おかしな事にいきなり暗くなったのに悲鳴も何も聞こえない。微かにカチッと音がした次の瞬間、俺の腰から下が無い事に気付いた。

さらに奥に刀を持った立花楓がいた。


「何故、俺を切ったんだ?」


俺は立花楓にそう問いかける。そしてその問いかけが終わる頃には全て何もなかった様に再生していた。


「貴方が死ぬ事が無い事を確かめるためよ。」


「もう一つ聞くがお前は何故俺が死なないと知っているんだ?」


「1年前のあの事故のせいで私は死んだ、そして向こうの世界でとある事を知ったわ。あの日死ぬはずだった人間が後2人いたことを、そしてその2人は今も生きているという事をね!そのうちの1人が貴方だという事は調べればすぐに分かったわ。なら何故、貴方は死ななかったのかそれは向こうの世界の奴が関与したからでしょ?」


「それを知っていてお前は俺をどうするつもりなんだ?」


「城崎海斗、貴方を向こうの世界へ連れて行って私と一緒に戦ってもらうわ!」


「それは行かないと言ったらどうなるんだ?」


「貴方の1つ下の妹さん、城崎亜里沙(しろさき ありさ)さんがどうなるか、わかるでしょ?」


「!!」

「わかった。お前にはついて行く、だから亜里沙には何もするな!これが条件だ。」


「ええ、わかったわ。では今日の夜出発するから用意しておきなさいよ。それと昼間の心を読むってやつの答えだけどあれは私の固有魔法よ。」


こうしてこの場は終わりを迎えた。


夜には出発するために急いで家に帰った俺はその光景に驚きを隠せなかった。

亜里沙と立花楓が仲良くお茶を飲んでいたのだ。


「海斗くんお帰り!」


亜里沙が笑顔で駆け寄ってくる。


「亜里沙!無事か?おい、立花お前亜里沙には何もしないはずじゃなかったのか!」


「何もしてないわ。ただお話をしてただけよ。」


経緯はこうだ。放課後に話した妹をどうこうは全て嘘で本当はあの話を断っていたとしても亜里沙に何もする気は無かったとの事だ。


安心した俺はすぐに立花を呼んで亜里沙にはあの日の事は詳しく説明していない事を話した。

しかし後数時間で出発するのに亜里沙になんの説明も無い訳にはいかないため説明しようとした。


その時、黒い光の中から1人の男が現れた、そして驚いて気絶している亜里沙を抱えて何事もなかったかのように消えた。


「立花、あいつはなんなんだ!?」


「あいつは向こうの世界の魔王の1人タイラントよ。なんで魔王が自ら出て来たのかしら。」


「そんな事はどうでもいい、亜里沙はどうなるんだ!亜里沙は魔族を見た事が無いんだぞ!」


「大丈夫よ、亜里沙ちゃんは必ず助けるから、貴方と私で!だからまずは急いで向こうの世界へ行きましょう。」


「わかった!」


こうして俺は亜里沙を助けるために向こうの世界へ行くことになった。





最後まで読んでいただきありがとうございます。作品はどうでしたでしょうか?まだ足りない事だらけですがこの作品と共に成長していけたらと思います。

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