前へ目次 次へ 42/74 09月08日 一人のクライアントが屋上にて独り言を半日にかけて言い続けている。薬の投与も考えたが彼女は貴重な抗体を形成する大切な方舟のためしばらくの間、観察し危険が及びそうな場合は的確な処置を行うことにした。 虚ろな瞳で四方八方首を回し確かめるようになにやらぶつぶつと指をさしながら言葉を発している。これは、私個人の見解なのだが、彼女には何か不思議なものが見えている気がする。 不思議と言う言葉で隠すのはやめよう。彼女には未来が視えている様に思える。