人間界転移した意識低い系怠惰エルフ、特殊部隊に入隊します。

「えっ。このクソエルフが相棒？　マジでこいつ役に立つんかな……」
　

　転移してきた異世界人たちで賑わう人間界では、魔術を使った凶悪犯罪が横行していた。
　それを討伐するのは、異世界人と警察官がコンビを組む「対魔術特殊部隊」だ。
　
　主人公の女の子・伊織は、「異世界人に殺された父の仇を討つ」ことだけを生きる目的とする、異世界人が大嫌いな二一歳の警察官。
　持てる時間の全てを殺人術の習得に費やし、ターゲットを探すために対魔術特殊部隊へ入った。

　強くなった伊織は、自分に自信もプライドも持っていたし、そもそも真面目な性格だから、不真面目な奴が大嫌い。

　なのに、そんな伊織にあてがわれた相棒エルフは、伊織の部屋に転がり込むだけ転がり込んでおいて生活費は入れず、貸りた金はギャンブルや泡姫に全て注ぎ込む、怠惰で軽薄なクソエルフと判明してしまう。

　性格は合わないし、口を開けば喧嘩ばかり。
　訓練で能力を試しても、凡庸にしか見えない。
　だいたいあたしは、異世界人も、不真面目な奴も、めちゃくちゃ嫌いだし！
　こんな奴、絶対当てにしねー……と思っていたら、肝心なところで見せた魔術は最強クラスで。
　
　役立たずだと思っていたエルフは、如何なる敵からも伊織を守り、伊織が大切にしようとする想いすらも叶えていく。


　※「相棒最強」タグが証明されるのは、24話以降となっております……。
　それでも読んでいただけたら嬉しいです！