遠い夕陽に叫んでも
おいていかないでくれと
追いかけても
振り向きもしないで
夕陽は去ってしまう
胸に抱いた面影は
どうして薄れゆくのだろう
忘れてしまいたい
わけではないのに
ひぐらしは
鳴き続ける
僕はひとり
途方に暮れる
君はなにを信じて
生きているの
風のとまった丘に
取り残された僕
逃げてゆく夕陽を
ただ見送るしかなくて
ひとりにしないでくれと
拳を上げて叫んでみても
空には届かない
君には届かない
ひぐらしは
鳴き続ける
僕はひとり
途方に暮れる
君はなにを信じて
生きているの