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あっ……ごめん……


   あっ……ごめん


 ガチャガチャ! ガチャン……。


「ただ今〜……」


 バタン! ガチャリ!


 誰もいない部屋に……いつもわたしは、行ってきま〜す、ただ今〜と言う。

 当然返事何て返っては来ませんよ! 返って来たら怖いじゃ無いですか……ホントにホントに。

 行き付けの本屋さんで物色してきた、おっ! と、思った漫画やら小説やら雑誌やらを、タンマリと買い込んできたのだ!

 食事はサイゼで軽く済ませて来た。

 2リットルのペットボトルのドンとしたコーヒーと、サクサクパリパリ系のスナック菓子、手拭き用にウエットティッシュのシュッと引っ張るやつ……気分転換用の炭酸飲料とお試しに買って見たスイーツは冷蔵庫へと……ふふふふふ……。

 さっとシャワーを浴びて躰を拭き拭き拭き、炬燵にセットしてある布団にもそもそと潜り込む。

 全て手の届く範囲にセットした。

 ふむふむと慎重に吟味して、読む順番に積み上げ……むふふふふと、読み耽ってゆく……。

 読め無い漢字や意味の掴めない言葉を、愛用の辞書をパラパラ、携帯で検索しながら更に読み進むめてゆく。

 その内ゴロンと横になりながら、そのまま寝落ちしても良いやと少し重めのものに切り替える。

 やはり重たい……おっ! コメディ系のがあったなとクスクスしながらページをめくってゆく……。

 ドン!

 えっ? 背中に柔らかい背中が当たった生感覚がありありと残る……?

 あっ……ごめん! と、物凄く申し訳無さそうに可愛いい女性の声がした。

 えっ……と、振り返るが……見慣れた部屋の風景があるだけで、当然誰もいるはずが無い……だよな……。

 そうか……気付いて無かったけど……そこにずっといたんだね! 成る程……。

 まあ……別段悪さをするわけでは無いので、恐らく隣に寝そべっているのだろうと思うけど……ずっと多分居たんだろうしな? この部屋にずっといる方なのかな? 等と思いを巡らせるが答え等出ようはずもない……まっ、いっかと……それからはそこを通る時は、あっ……済みません通りますと、気を使う事となりました。

 見えないから、分からないしな?

 ドンとぶつかったのは、その時だけでした。

 多分、気を使ってくれてんのかな? ぶつからないように間をとってくれてんだろうな? 

 偶にお風呂でふふふふふ……とか、寝ている朝方耳元でふ〜とかあるくらいですかね。

 特にラップ音がするわけでも、金縛りにあうわけでも無いしな……へんなのって感じです……。

 ふとした時……偶にぷ〜んと石鹸の香りかな……いい匂いすんだよな……。

 あっ……(ひと)つだけ止めてほしいのは、お風呂の蛇腹の扉を閉める瞬間に、か細い声でああああ〜! って、挟まれましたよアピールするのだけは止めてほしいです……くらいですかね?

 バタタタタン……。

 あああああ〜……。

 はいはい……。

 ガシャン!

 至って平穏な日々は続いてゆくのです。

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