ピンクに染まる
「お前ら、夏休み中なんかあったの?」
学校が始まって、いきなりそんなことを言われた。ドキッ。なんで?
「なんでって…なぁ?」
周りの連中もうんうんしている。
「空気がピンクだぞ。」
なんと!自分でも自覚してしまってから甘くなったような気はしていた。が、周りも気がつくとは、やるな。だが否定はしないでおこう。俺は理久のことがやっぱり好きなようだ。前から可愛いとは思っていたが、…熱に浮かされた顔はえらい色っぽかった。あの顔を思い出すと、俺の息子が硬くなる。いかん、今考えてはダメだ。
「ま、そういうことだな、理久は俺んだから誰も手出すなよ。」
「か~、やっぱりかぁ、ま、いいんじゃね?やっと自覚したってことね。」
「これであいつも落ち着くだろ、よかったよかった。」
「お前と話してるだけで、さんざん睨まれたからなぁ、おめでとさん。」
そうなの?理久はそんなに前から俺のことを?今度聞いてみようか。
部屋に戻ると、理久が風呂に入っていた。いつもは(理久の希望で)俺が先に入ってたんだが、めずらしいな。
着替えようかと脱衣場に近寄ると理久の声が漏れ聞こえた。
「んっ、はぁっ、……ゆ…ゆうやぁ…っはぁ…」
っ!艶っぽい声を出して、理久が自慰している!俺の名を呼びながら!看病してからずっと俺だって理久のことを考えただけで勃起していた。俺は自分の服をポイポイ脱ぎすてると乱入した。
「理久、手伝ってあげる。」
後ろから抱きこみ、理久のモノを扱く。
「あっ、ゆうやぁ…」
「こんなになって、どうしたの?」
「っん、だって…裕也が僕のこと俺んだって…言ってくれたからぁ…あっ、んっ…」
「聞いてたの?それでこんなになっちゃったの?…かわいい、理久。」
「あぁ、もっと触って…まって、僕も触りたい…」
そう言って、今度は向かい合って二人で二本一緒に扱いた。片手を理久の後頭部にあて、キスをする。お互い、逃げる舌を追いかける。気持ちいい。
ほぼ二人同時にイクと抱きしめ合った。
「理久、好きだ。」
「うれしい、僕もだよ。大好き。」
「理久はいつから?」
「ふふ、一目惚れ。」
「そうか、俺は自覚したのはつい最近だ。」
「うん、知ってる。今度は指だけじゃなくてコレも挿れてね。」
「バカ、まだ指も入れてねーよ。」
俺(僕)に彼氏が出来ました(←バカップル誕生)。