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理久の願望

小さい頃から大人にはかわいいかわいいと言われて育った。不満に思い始めたのは小学校に入ってからか。自分だって男なのだ。かわいいよりかっこいいって言われたい。だが無情にもかわいいまま成長する。



クラスの女子には敬遠された。自分たちより可愛く見えてしまう(自覚あり)男子はお呼びじゃないらしい。そのかわり、男友達は多かった。というか、何故か守りたいとまで言われたこともある。………何からかな、女子からかな、一部男子も交じっていた気がする。



自然と憧れだったカッコいい男子についつい目が行くようになった。が、当然カッコいい男子には彼女が付きもの。その彼の方ではなく、彼女の方にうらやましいって思ってしまった自分に気づく。だいたい自分より可愛い(やっぱり自覚あり)からって意地悪してくる女子には全然興味が持てなかったし(←アプローチされてたのにまったく気付かないタイプ)。



自分は異性より同性の方が好きなのだ、と自覚してからは気が楽になったような気がする。だけど自分だって恋人は欲しい。





そうだ、男子校行こう!





ただの男子校じゃダメだ、寮があるところで、一人部屋じゃないところ。リサーチしたところ、ヒットしたのがこの学校だった。ウキウキしながら早めに寮に入ったつもりだったが、すでに相方は到着していたらしい。どんな人かな、いい人だったらいいな、もし彼氏出来たら部屋変わってもらわなくちゃいけないからな。そう思ってノックする。


「はーい。」


開いた扉の前で、お互い目を見開いて見つめ合う。……見た目はがっつり僕の好みなんですけど?

おまけにちょっと会話してみたら、あんまり口数は多くないけど僕の言うことはちゃんと聞いてくれるし。

………いい、部屋変わらなくていい、っていうか変えない。僕は運命の人を見つけてしまった。



僕は、この人の恋人になる!






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