表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
97/99

*

「いや、俺は怒ってる。」


「えー。」


とか言いながら、波多野さんの口調は怒っていない。

私は様子を伺いつつも、どうしようかと頭を悩ませた。

が、


「俺がどれだけ花緒のことを大切に思っているか分からせてやる。」


「えっ、えっ、そんなこと言ったら、私の方が大切に思ってるもん。負けないもん。波多野さんが側にいないと寂しくて死んじゃうもん。ばかー!うわーん!」


言いながら無性に泣けてきて、私はまた声を上げて泣いた。

だって波多野さんは変わらず優しいのに、私は勘違いでいろいろ悩んで別れようとして、すぐに振り回されちゃう自分に嫌気が差すよ。

こんなにこんなに好きだし、波多野さんだって私のことを大切にしてくれているというのに。


ぐしゅぐしゅ涙を拭っていると、ふいに波多野さんに左手を取られた。

なに?と思う間に、指にするりとはまるリング。


「え?」


キラキラとした控えめなデザインの指輪が薬指にはめられていた。


「これ。」


ドキ、ドキと鼓動が早くなるのがわかる。

だってこれ指輪だし、薬指にはめられたし。

これって、これって…。


「こういうのよくわからなくて姉の店で買ったんだけど。」


「お姉さん?」


「姉はジュエリーショップの店員だから相談してた。花緒に内緒で買いたかったし。結果的にサプライズにはならなかったけど。」


波多野さんは照れながらもボソボソと経緯を教えてくれる。

いやいや、これ、サプライズだよ。

どう考えてもサプライズじゃないですか!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ