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怒られるかと思ったのに、意外にも波多野さんは優しく私の頭を撫で小さくため息をついた。

な、ななな、なに?


「木村はさ、俺の同期で、俺が木村が好きだった子と付き合ったことがきっかけでずっと俺にライバル心燃やしてるバカだから。」


「え、同期?」


あの(万人受け)イケメン木村さんと(私オンリー)イケメン波多野さんが同期だなんて。

ああ、でも、お互い呼び捨てで馴れ馴れしい感じではあるような気はしてた。


「そのあと結局俺の彼女を奪っていったし、俺より先に昇進もしてるのに、俺がまったく悔しがらないから満たされないんだろうな。そのせいで花緒にまで被害が及んで…ごめん。」


まあ、被害っていうか、…被害ですかね。

謝られると何だか申し訳ない。

だって流されちゃう私もいけないんだから。


「そうだったんですかー。はー。」


波多野さんから真相を聞かされて、私は張りつめていた糸が切れたかのようにしゅるしゅると力が抜けた。

大泣きして喚いたのが恥ずかしくなってしまう。

とんだ失態だ。


「だからって木村になびくなよ。」


「えっなびいてないし。」


呆れた感じで言ってくるので、私はすぐさま否定だ。

木村さんになんてなびくわけないじゃん。

ただイケメンなだけで、ただ流されそうになっただけで…。

ううう、ごめんなさい。

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