表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
86/99

*

波多野さんの携帯に表示されていた名前は“ちなみ”だった。

あのときはちなみさんから掛けてきていた。

これって波多野さんが未練があるというより、お互い未練があるってことじゃないの?

お互いまだ好きなんじゃ───。

だとしたら私の出る幕はない。

どうしよう。

どうしよう。


「百瀬さん、百瀬さーん。」


「あ、すみません。」


何度も木村さんに名前を呼ばれていたらしい。

とにかく落ち着かなくちゃ。

ここは会社なんだから。


「大丈夫?」


「大丈夫です。」


震えないように力を入れると、木村さんが突然私の目尻を拭った。


「大丈夫じゃないでしょ。」


「あ。」


私は慌てて目頭を押さえる。

まさか涙が出ているなんて気付かなかった。

落ち着かなくちゃ。

落ち着かなくちゃ。


「百瀬さん。」


ふわりと良い香りがしたかと思うと、私は木村さんに抱きしめられていた。


「いつでも俺のところにおいでよ。」


耳元で優しく囁かれる声に、私は目を見張った。


木村さん…?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ